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医療法人豊隆会ちくさ病院在宅医療

介護医療院のご紹介~内容と現状~

コラム2019/11/21

介護医療院のご紹介~内容と現状~

介護医療院のご紹介~内容と現状~

さて、当院の相談員が皆様の所にお邪魔させていただくと、最近、「介護医療院」のご質問やお話を伺うことが多いようです。正直、まだまだ馴染みがないという方も多い介護医療院。今日は概要を皆様にご紹介をさせて頂きます。

介護医療院とは何か

まず介護医療院を簡単にご説明させていただくと、2017年度末で廃止となった「介護療養型医療施設」(全面廃止までは6年間の猶予がある)に代わり、長期的な医療と介護の両方を必要とする高齢者を対象に、「日常的な医学管理」や「看取りやターミナルケア」等の医療機能と、「生活施設」としての機能を提供できる施設で、2018年4月、新たに法定化されました。
今後ますます増加が見込まれる慢性期の医療・介護ニーズへ対応するために、要介護者に対する長期療養のための医療と日常生活上の介護を、一体的に提供することを目的としています。
この点を踏まえた介護医療院の基本設計は下記の通りとなっています。

 

介護医療院に入れるのはどんな人?

上記の表の中の「主たる利用者像」とはどのような人なのでしょうか。
介護医療院は上記のように「重篤な身体疾患を有する方や身体合併症を有する認知症高齢者の方等に長期療養等を行うこと」を目的としている為、要支援1、要支援2の高齢者が利用することはできません。
また、要介護1~5の認定を受けていても必ず入居できるというものではなく、要介護度が高いほど、介護医療院への報酬は高く、入居を受入れられやすいと考えられます。

介護医療院の開設状況は?

11/15配信のケアマネタイムスにて、介護医療院の現状の開設状況等に関しての記事が掲載されておりますので、下記をご参照ください。

http://www.care-mane.com/news/10608?CID=&TCD=0&CP=1

まとめ

本日は介護医療院についてご紹介をさせて頂きました。
現状では、どの施設がどの役割を担うかがあいまいで、明確になっていないため、利用者や家族にわかりにくい制度になっています。
介護を必要とする高齢者にとっての選択肢の一つとして誕生した介護医療院ですが、まだまだ浸透していません。
こうした介護保険が利用できる公的施設の拡充は皆さんが望んでいる事ではありますが、納得のいくサービスを対象者に利用してもらう為にも私たちが新しい施設の特徴をよく理解しておく必要がありますね。