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医療法人豊隆会ちくさ病院在宅医療

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医療とリハの二本柱で生活を支える 訪問診療と訪問リハビリテーションを組み合わせる意義

コラム2026/05/19

医療とリハの二本柱で生活を支える 訪問診療と訪問リハビリテーションを組み合わせる意義

在宅療養というと、「病気や障害の管理」というイメージが強いかもしれません。
しかし、住み慣れた場所で生活を続けるためには、病状の安定だけでなく、動く力を維持することも非常に重要です。

そのため、在宅療養では訪問診療とあわせて訪問リハビリテーションを導入することで、病気の悪化を防ぎながら、日常生活を支える体制を整えることができます。

在宅療養では「病気」と「生活」の両方をみる必要がある

病気の管理ができていても、歩く力や身の回りの動作が低下すれば、自宅での生活は難しくなります。
一方で、生活動作を維持しようとしても、病状や薬の調整が不十分であれば、継続的な在宅生活は困難になります。

だからこそ、在宅療養では
「医療」と「リハビリ」
の両方を組み合わせて考える視点が重要になります。

訪問診療と訪問リハビリの役割

訪問診療では、医師が定期的に自宅を訪問し、病状管理や薬剤調整を行います。
再発予防、血圧管理、糖尿病管理、痛みのコントロールなど、医学的な視点から在宅療養を支える役割があります。

一方、訪問リハビリテーションでは、理学療法士(PT)や作業療法士(OT)が生活に即した支援を行います。

たとえば、

・歩行訓練
・下肢筋力の維持
・立ち上がり動作の練習
・更衣や整容などの日常生活動作の練習
・調理や家事動作の再獲得支援

など、その人の生活状況に合わせた具体的な支援が行われます。

二本柱で支えることで生活の質が変わる

訪問診療だけでは、日々の動作面の課題まで十分に支えきれないことがあります。
また、訪問リハビリだけでは、病状の変化や医学的リスクへの対応が難しい場面もあります。

両者が連携することで、

・病状の安定を図る
・身体機能の低下を防ぐ
・生活動作を維持する
・介護負担を軽減する
・寝たきりを予防する

といった支援が実現しやすくなります。

制度のポイント

在宅療養で利用される制度には、次のようなものがあります。

訪問診療

医療保険で算定され、定期的な医学管理を行います。

訪問リハビリテーション

介護保険または医療保険で利用され、身体機能や生活動作の維持・改善を支援します。

これらを組み合わせることで、単発的ではなく、長期的な生活支援につなげやすくなります。

導入事例

脳梗塞後遺症に対し、医療とリハを組み合わせて生活を支えたケース

76歳男性。
脳梗塞後遺症により歩行が不安定となり、妻は「このまま寝たきりになるのでは」と不安を抱えていました。

訪問診療では、再発予防を見据えた血圧管理や糖尿病管理を継続。
あわせて、週2回の訪問リハビリテーションを導入しました。

PTによる継続的な支援により、下肢筋力の維持につながり、自宅内では自立歩行が可能となりました。
妻からは、
「医療だけでなく、生活全体を見てもらえて安心できた」
との声が聞かれました。

生活を守るには連携が欠かせない

在宅療養を支えるためには、病気だけでなく、生活全体を見ていく必要があります。
そのためには、医師、PT、OTをはじめとした多職種が連携し、それぞれの専門性を持ち寄ることが重要です。

訪問診療と訪問リハビリテーションが連携することで、単に治療を続けるだけではなく、
「その人らしく暮らし続ける」ための支援
がより具体的になります。

まとめ

在宅療養では、病気の管理と同じくらい、動ける力を維持することが大切です。
訪問診療と訪問リハビリテーションを組み合わせることで、病状の安定と生活機能の維持の両方を支えやすくなります。

医療とリハの二本柱で生活を支えること。
それが、在宅での暮らしを守るうえで大きな意味を持ちます。