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医療法人豊隆会ちくさ病院在宅医療

しこりができたら乳がん?乳がんと良性の病気の見分け方、良性の病気の種類について

コラム2024/01/24

しこりができたら乳がん?乳がんと良性の病気の見分け方、良性の病気の種類について

しこりの80~90%は良性

女性にとって乳がんの早期発見は重要ですが、しこりができたからといって必ずしも乳がんとは限りません。

しこりの80~90%は良性といわれています。

しこりができる原因と性状

しこりは乳頭から広がる乳腺にできますが、触ってみて乳がんとの見分け方もあります。

良性のしこりは比較的弾力があり、動きやすい傾向があります。一方で、乳がんは硬くくっつきやすく、動きにくいのが特徴です。

乳頭からの分泌物に注意

しこり以外にも、乳頭からの分泌物も症状の一つです。

乳腺症、乳腺炎、乳管内乳頭腫などが原因となります。これらの病気の診断には、専門医の診察が必要です。

例えば、乳管内乳頭腫の場合は血液混じりの分泌物が出ることがあります。

自分で分泌物の色や性状を確認することも大切ですが、確定的な診断は医師によるものとなります。

代表的な良性の病気

乳がんと良性の病気には共通する症状もありますが、治療法は異なります。

代表的な良性の病気とその治療法について紹介します。

乳腺症

性ホルモンのアンバランスにより引き起こされ、特に治療は必要ありません。

痛みがあれば鎮痛剤が使用されます。

乳腺線維腺腫

20代~40代の若い女性に見られ、しこりは比較的弾力があります。

大きくなりすぎた場合は手術が行われることもあります。

葉状腫瘍

良性が多いが、悪性もあります。

急速に大きくなり、手術での切除が必要な場合があります。

乳腺炎

出産後に乳腺の炎症が起き、抗菌薬やマッサージ、切開などの治療が行われます。

乳管内乳頭腫

乳管の中にできたポリープで、経過観察が必要です。

患部の切除による病理検査も行われることがあります。

嚢胞(のうほう)

乳管内に液体がたまり、大きくなる場合には吸引が行われます。

まとめ

乳がんと良性の病気の見分け方にお伝えしましたが、しこりや分泌物がある場合は、自己判断は避けて、専門医を受診しましょう。

専門医の診断により、乳がんや良性の病気を見分け、最適な治療法を選択できます。

早期発見と正しい治療で、安心して生活を送ることができます。