コラム2019/10/04
厚労省から驚愕の発表、統合再編の対象となる病院の実名を公表
厚労省から驚愕の発表、統合再編の対象となる病院の実名を公表
9/26厚生労働省から驚愕の発表がありました。診療実績の乏しい公立・公的病院に再編や縮小を促す目的で厚生労働省が実名を公表しました。過剰とされる病床数の削減を踏まえた議論を促すことを狙った異例の措置で、実名公表されたのは、424病院。愛知県の公表は以下の通りです。
NHK news web
( https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190926/k10012100431000.html)
・津島市民病院
・あま市民病院
・一宮市立木曽川市民病院
・愛知県心身障害者コロニー中央病院
・みよし市民病院
・碧南市民病院
・中日病院
・独立行政法人国立病院機構東名古屋病院
・ブラザー記念病院
厚労省のウェブサイト
( https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000551037.pdf )
統合再編について、厚労省が名指しで病院名を公表すのは、私の知る限りおそらく初めてのことです。今回は国からの直接的な管理・指導を受けやすい「公的病院」のみが対象でしたが、近くに民間病院(重症患者向けの「高度急性期」、一般的な手術をする「急性期」に対応できる約3千病院が対象)の診療実績データも公表する方針を固めています。
厚労省は、全国で124万6千床(18年)ある病院のベッド数を119万1千床まで減らす計画を掲げており、「地域医療構想」をてこに、病床削減の目標達成に強い姿勢を示しています。名指しされた各病院にとっては「死活問題」、地域住民にとっては、「不安の声」が広がることが当然予想されます。