コラム2023/12/25
小児から大人まで誰もが知っておくべき喘息の原因と症状
喘息は小児から大人まで広く存在し、その原因や症状は年齢によって異なります。
気道の炎症が喘息の根本的な原因であることは共通していますが、小児喘息と大人の喘息には独自の特徴があります。
喘息の小児と大人の異なる側面
喘息は年齢によって異なる特徴を持ちます。
小児喘息は概ね15歳までに現れ、大人の喘息は成人してから再発するか中高年以降に新たに発症します。
大人の喘息は子供の病気とは違い、注意が必要です。
喘息の原因
小児も大人も、喘息の根本的な原因は気道の炎症です。気道の粘膜が刺激に弱く、常に炎症があることが喘息を引き起こします。
気道が刺激に反応し、冷たい空気や匂いによる発作が起こります。喘息はアレルギー性と非アレルギー性の2つがあり、小児のほとんどはアレルギー性で、大人の場合はアレルゲンが特定できない非アレルギー性も見られます。
また、アレルゲン以外にも、風邪や感染症、喫煙、大気汚染、気温の変化、ストレスなどが喘息の発作を引き起こす可能性があります。
肥満も注意が必要で、気道を圧迫し炎症物質を産生するため、体重管理が重要です。
喘息の症状
喘息の典型的な症状は呼吸困難で、気道の炎症により呼吸が制限されます。
喘鳴も代表的で、ゼイゼイとした音が胸や喉から発生します。
大人の場合、喘鳴があれば喘息の可能性が高いため、注意が必要です。
激しい咳や痰も一般的ですが、これが数週間以上続く場合は喘息を疑うべきです。
治療法とセルフケア
治療では吸入ステロイド薬が主な選択肢で、個人差や症状にもよりますが8割以上の患者がこれで症状が緩和されます。
薬の効果が見られない場合は他の薬や手術療法が検討されます。セルフケアでは、アレルゲンに注意し、清潔な室内を保ち、風邪や感染症から身を守ることが大切です。
喫煙は避け、ストレス軽減も心がけましょう。
まとめ
喘息は年齢に関係なく現れる可能性があり、その理解と適切なケアが重要です。
気道の炎症が根本的な原因であることを理解し、アレルギー性と非アレルギー性の喘息の違いを知ることは、正しい治療法の選択につながります。
吸入ステロイド薬やセルフケアのポイントを押さえましょう。
そして、苦しい時は迷わず救急車を呼び、主治医とのコミュニケーションを大切にすることも重要です。