コラム2023/06/09
ご注意ください、ヘルパンギーナの感染が拡大中
先日、5月に入ってからヘルパンギーナの感染が増えているというニュースがありました。
ヘルパンギーナは昨年も警報が発令される状態になっていましたが、今年も同様のようです。ということで、ヘルパンギーナについてお伝えをさせていただくことにしました。
今年は5月から感染が拡大中
昨年は、山形県で8月31日、「ヘルパンギーナ警報」が3年ぶりに発令されましたが、今年は、国立感染症研究所から5月22日から28日までの1週間(第21週)の5類感染症の患者報告があがっており、ヘルパンギーナの感染が拡大していることがわかりました。
ヘルパンギーナとA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点医療機関当たりの患者報告数が3週連続で増加した一方、新型コロナウイルス感染症、咽頭結膜熱(プール熱)も増えた。
インフルエンザは減少、感染性胃腸炎はほぼ横ばいだったそうです。
yahooニュース 感染症情報 ヘルパンギーナが3週連続で増加 – インフルエンザは減少
https://news.yahoo.co.jp/articles/0dd5941c941a18bd967cda94d017fa8d6275048a
ヘルパンギーナとは
ヘルパンギーナは、発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性の発疹を特徴とした急性のウイルス性咽頭炎であり、乳幼児を中心に夏季に流行する。いわゆる夏かぜの代表的疾患である。その大多数はエンテロウイルス属に属するウイルスに起因し、主にコクサッキーウイルスA群である場合が多いが、コクサッキーウイルスB群やエコーウイルスで発症する場合もある。
※国立感染症研究所の説明参照
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/515-herpangina.html
ヘルパンギーナの特徴
□6月〜8月にかけて、乳幼児に流行する夏風邪の一種。
□何度もかかってしまうことも。
□まれに大人も発症する。
どんな症状?
潜伏期間は、3〜6日。
39℃以上の熱が1〜3日つづくと同時に、のどが赤く腫れて小さな水疱がたくさんできます。水疱は2〜3日でつぶれて黄色い潰瘍になります。
のどの痛みが強いために、食事や飲みものを受けつけなくなることから、「脱水症状」を起こすこともあります。
感染対策については?
ヘルパンギーナは、くしゃみなどの際に出る飛沫によって感染する「飛沫感染」と、舐めて唾液や鼻水がついたおもちゃの貸し借りなど、手が触れることで感染する「接触感染」が主な感染経路です。
また、回復後も口(呼吸器)から1〜2週間、便から2〜4週間にわたってウイルスが排出されるので、おむつなどの交換後に汚染された手指を介して感染が広がります。
これは手足口病と一緒ですね。
そのため、手指消毒やマスク着用が大事になってきます。
まとめ
ヘルパンギーナは、飛沫や手指を介して感染するので、手洗い・手指消毒やうがい、身の回りの消毒が基本的な予防方法になりますが、回復後も便にウイルスが排出されているので、トイレ後やおむつ交換後は手洗いと手指消毒を徹底しましょう。