コラム2023/05/03
摂取困難な方にも、完全栄養を手軽に!完全栄養食で健やかな生活を
日清食品の斬新なCMで耳にすることがある「完全メシ」ですが、「意識高くない30~40代男性」に刺さり、発売約4カ月で、累計出荷数が400万食を突破し2022年の大ヒット商品となりました。
今回は完全栄養食についてご紹介させていただきます。
完全栄養食とは
一般的には、厚生労働省の定める「日本人の食事摂取基準」に基づき、1食分で1日に必要な栄養素の3分の1を摂取できる食品を完全栄養食(あるいは完全食)と呼びます。
完全栄養食は厚生労働省が策定した日本人の食事摂取基準に基づき、必要な栄養素を過不足なく摂取できることを目標に開発された食品のことを指します。
必要な栄養素とは、たんぱく質、食物繊維など33種類のことをいいます。
完全栄養食は私たちの生活に必要とされている栄養素を網羅的に摂取できることから、食事のうちの1食を完全栄養食に置き換える、というような活用もでき、いちいち基準と照らし合わせて栄養素の計算をするといった手間をかけずに理想的なバランスの食事ができることが特徴です。
忙しいときに手軽に健康的な食事を済ませたり、外食ばかりではなく栄養面に配慮した食事をとりたい、ダイエットをしながらも栄養はしっかりとりたい、といった現代人のニーズに応える新しい食の選択肢のひとつとして注目されています。
完全栄養食の歴史
2014年に米国のソイレントが発売したことがはじめといわれます。
当初は粉末(パウダー)を水など液体で溶かして飲む商品が多かったが、最近ではパンやめん類など主食の代わりとなる商品が増えてきています。
完全栄養食を専業で製造・販売しているのが、2022年11月に東証グロース市場へ上場したベースフードで、パンやパスタを中心とした完全栄養食を自社ECのサブスクリプションサービスやコンビニ等で展開しています。
主力製品のBASE BREAD(パン)は見かけることもあるかと思いますが、1食あたり500円前後で、パンとしては高めの価格設定となっています。
また大手食品メーカーも完全食に強い関心を示しています。
日清食品は新規事業として「完全メシ」というシリーズ名で即席めん、カレー等を展開しています。
油そばという高カロリー低栄養食品なのに、完全栄養食という発想は面白く、完全メシシリーズの売れ行きは好調で、発売以降4ヵ月で400万食突破というそうですよ。
当初は自社ECのみの販売であったが、コンビニにも販路を拡げており、日清食品は、既に300メニューを開発中、将来的には500メニューに増やすことも検討されており、完全栄養食を成長分野としてとらえています。
これら、栄養バランスの優れたものを、手軽に時間をかけずに食べられることが、仕事で忙しい20代~40代を中心としたビジネスパーソンに受けているといいますので意外と便利なのかもしれません。
完全栄養食の種類
水に溶かして飲む「粉末」のもの、食事代わりに飲む「ドリンク」、主食として置き換え可能な「パン」「麺類」、簡単に持ち運べる「グミ、チョコなどの菓子」などが完全栄養食として存在しています。
まとめ
ご自身の健康に漠然とした不安を抱く消費者がとても多く、手軽にとれる完全メシのブランド設計がヒットした要因のようです。
食事に対して求めるものは人それぞれですが、仕事をしながら片手で飲める、食べられるドリンクや菓子タイプが合うと思いますし、ゆっくり美味しく栄養たっぷりの食事をしたいという方には主食タイプがピッタリですね。
栄養が偏っている方は、ご自身のライフスタイルに合わせて上手に取り入れてみましょう。