コラム2022/12/14
「B級グルメ」で旅行をもっと楽しもう!
「B級グルメ」という言葉はよく聞き、それを目当てに旅行している人も多いことでしょう。
全国にB級グルメが乱立状態の昨今ですが、そもそもB級グルメとはどのようなものなのでしょうか。
B級があるならA級やC級もあるのでしょうか。
今回は「B級グルメ」についてわかりやすくお伝えします。
B級グルメとは?
「B級グルメ」とは、価格が安く、食材も贅沢なものではないのに美味しい、庶民的な料理のことです。
1985年頃から使われ始めた言葉で、当初は香川の讃岐そば、神戸の明石焼き、東京月島のもんじゃ焼など、比較的昔からその土地にある伝統的なご当地料理を指していました。
そのため、高級な食材や一流のサービスによる「A級」の料理ではなく、日常的に食べられている安くて庶民的なおいしい料理を意味していることがわかりますね。
ラーメン、お好み焼き、うどん、焼きそば、カレーライス、ハンバーガー、どんぶり物などが、代表的なB級グルメとされています。
「B-1グランプリ」で流れが変わった?
ところが「B-1グランプリ」が開かれるようになった2006年頃から、創作的な意味合いが強くなって来て、伝統的なものではなくても、その土地の食材を使ったリーズナブルな料理なら「B級グルメ」であるという概念が広がり、それを地域おこしに活用しようという風潮が広まりました。
「B級グルメ」という言葉が普及するにつれ、従来の「伝統的な」とか「地域のために」という意味合いが薄れ、「業界のため」「店のため」という風潮が一部で見られるようになってきたのも事実です。
特に安易に地域の特産品を入れた「ご当地焼きそば」や「ご当地カレー」は乱立気味です。
C級グルメもあるの?
C級グルメに明確な定義はありませんが存在するようです。
「B級グルメよりも限定された地域の料理」、「マイナーな地域食材を使った料理」といった括りや、Community(地域)やCheap(格安)、Comfort(くつろぎ)などをキーワードにした料理という考え方があるようです。
東京都の一部である伊豆大島ではC級グルメ選手権を開催していて、Challenge(チャレンジ)とCountry(田舎らしい)、Communication(コミュニケーション)の3つの「C」に加え、大島の「シー(Sea):海のもの」を合わせたグルメとしているそうですよ。
愛知県のB級グルメって?
いろいろ調べてみましたが、ご当地グルメなのかB級グルメなのか、線引きがわからないので載せることを断念しました。
ご当地グルメとなった例としては、豊橋市の豊橋カレーうどんが該当するのではないでしょうか。
豊橋市の豊橋カレーうどんの規定(豊橋市役所政策企画課のページ参照)
概要
豊橋カレーうどん(とよはしカレーうどん)は、愛知県豊橋市でしか食べることができないご当地グルメです。
特徴は、カレーうどんの下にとろろごはんが入っていること。斬新ですね。
また、豊橋にあるうどん屋さんは自家製麺率100%、すべてのお店がこだわりを持っておいしいうどんを作っています。
もっともっと豊橋のうどんをアピールしたいという気持ちから、豊橋カレーうどんは誕生しました。
まかないから誕生
豊橋カレーうどんは、ある1軒のうどん屋のまかないから誕生しました。
どうしたら豊橋のうどんをもっと知ってもらえるか考えている時に、そのうどん屋の「カレーうどんにとろろをかける」まかないが注目されたのです。
もともとはとろろがかかったカレーうどんにご飯を後から入れるというものでしたが、試行錯誤を重ね、豊橋カレーうどんの原型である、(底から順に)ごはん→とろろ→カレーうどんのスタイルが出来あがったのです。
楽しみ方
まずはカレーうどんをふつうに味わいます。
この時、器の底へ箸をさして混ぜないようにします。
うどんを食べすすめると、その下から「とろろがのったごはん」が出てくるので、カレーとからめて二度目の味を楽しみます。
豊橋カレーうどん5箇条
1.自家製麺を使用する。
2.器の底から、ごはん・とろろ・カレーうどんの順に入れる。
3.豊橋産ウズラ卵を使用する
4.福神漬又は壺漬・紅しょうがを添える。
5.愛情を持って作る
まとめ
いかがでしたでしょうか。ご出身の地域にもB級グルメやご当地グルメは多々あるのではないでしょうか。
日帰り旅行の目的の一つにするのもいいかもしれませんね。