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医療法人豊隆会ちくさ病院在宅医療

冬にも注意したい脱水症状

コラム2022/12/13

冬にも注意したい脱水症状

水分補給が必要なのは、汗をかきやすい夏場だけではなく、実は冬場も水分が不足しがちになります。

冬場は空気の乾燥により体表の水分が蒸発し、また喉の渇きも感じにくいため、気づかないうちに水分不足になっていることがあります。

水分が不足すると脱水症状を招くほか、喉が乾燥して風邪をひきやすくなるため、予防のためにもこまめに水分補給することが大切です。

脱水症状で危険なのは、実は冬場

空気が乾燥すると、皮膚や粘膜などから水分が蒸発し、気づかないうちに体内の水分が失われていきます。

特に空気が乾燥しやすい室内のほうが脱水症状になりやすいといわれており、汗をかかず喉の渇きもあまり感じられないため、予想以上に脱水症状が進行していることがあります。

脱水の主な症状

「めまい」「立ちくらみ」「唇の渇き」「意識低下」「尿の量が少なく、色が濃い」などがあげられます。

このような症状が出た場合は、脱水状態になっている可能性があるので、早急に水分を補給しましょう。

水分補給をする際の注意点

こまめに水を飲む

基本的な予防方法は、こまめな水分補給です。

冬の空気が乾燥しているときに限らず、のどの渇きを感じていない場合でも、少なくとも2時間おきには水分を摂取するようにしましょう。

1日に飲む水の量は、最低でも1.2リットルです。

これは食事からの水分摂取とは別に、飲み水で摂取する必要があります。

1度に大量に飲むのではなく、1回200ml~250ml(コップ1杯)を5~6回に分けて飲むようにすると良いでしょう。

食事をしっかり摂る

飲み水以外に、食べ物に含まれる水分も、身体への水分補給源になります。

できれば食事は、一日3食、しっかり摂ることが理想です。

食事の際は、体内で塩分と水分のバランスを調整する「ミネラル分」が不足しないよう心がけましょう。

具体的には、肉類や野菜などを食事に取り入れることで、不足しがちなミネラルを補うことが可能です。

部屋の湿度を上げる

隠れ脱水は空気の乾燥も一因となります。

加湿器を設置して、空気中の湿度を調整することで、隠れ脱水を予防することができます。

また定期的に窓を開け、部屋の空気を入れ替えることでも部屋の乾燥を防ぐことができます。

脱水の予防では、こまめな水分補給に加え、部屋の換気も2~3時間に1回のペースで行いましょう。

まとめ

脱水は空気の乾燥や、水分摂取量の不足によって引き起こされます。

脱水そのものは「なんとなく体調が悪い」という程度の症状ですが、症状が軽いせいで対処が遅れてしまい、本格的な脱水症状に進んでしまうという危険性があります。

普段からこまめな水分補給と室内の乾燥対策を心がけ、脱水症状にならないよう心がけてください。