コラム2022/07/08
ワークサポートケアマネの養成が始まります!~仕事と介護の両立を支援するスペシャリスト~
日本介護支援専門員協会は今年度から、親などの介護をする人が仕事を続けられるように支援するスキルを持った「ワークサポートケアマネジャー」の養成を始めると発表しました。
ワークサポートケアマネジャーとは?
ワークサポートケアマネジャーは、働く人々の仕事と介護の両立を支援するプロフェッショナルです。
介護支援専門員の専門性を活かし、仕事と介護の両立支援に関わる企業の取組みを推進し、個々の社員の仕事と介護の両立をサポートします。
どのようになるのか?
ワークサポートケアマネジャーには、幅広い知識と実践が求められます。
日本介護支援専門員協会は新たな養成研修を7月から開催します。
これを修了した人を協会公認のワークサポートケアマネとして認定していき、今年度、まずは50人程度の養成を目指すようです。
なお、会員を対象に希望者の募集を6月6日から開始したところ、その日のうちにすぐ定員に達したそうです。
なぜワークサポートケアマネジャーが必要なのか
いわゆる「介護離職」が大きな社会的課題として顕在化するなか、その解消に向けてケアマネにも一定の役割を期待する声が上がっていることを踏まえた取り組みです。
日本介護支援専門員協会の柴口里則会長は6月4日の会見で、「仕事と介護の両立を支援するスペシャリストを養成・認定する仕組みを、協会としてしっかり作っていく。今季は50人ほどだが徐々に増やしていきたい」と説明しました。
「自分たちの守備範囲を広げていくことは、我々に対する社会的な評価の向上にもつながっていく」とも述べています。
研修内容って?
ワークサポートケアマネの養成研修カリキュラムは、協会が厚生労働省や専門家などの協力を得て練り上げたものです。
動画視聴型が2日間、参集型が2日間、全4日間の日程となっています。
労働関係法令の”いろは”はもちろん、仕事と介護の両立に関する幅広い知識・技術を修得できる内容とのことです。
なお、最終日には認定試験もあるそうですよ。
まとめ
ケアマネージャーは、高齢者支援に関する知識や経験は豊富でも、「介護と仕事を両立する視点や、企業などの両立支援制度の知識が不足している」との指摘もあります。
現場の感覚としては、『介護と仕事の両立』ってとてつもなく大変というのが、率直な印象ではないでしょうか。
まだまだ不透明な部分もありますから、情報をつかみながらどのように活かすべきかを検討していくのがよろしいのかもしれません。