コラム2022/06/21
カルシウムを摂りたいけど牛乳は嫌いな場合どうしますか
骨や歯を強くするために、成長期のお子さんや、年配の方までカルシウムが豊富な「牛乳」を毎日飲むことが、戦後の日本では代表的な習慣の一つになっていました。
実際、厚生労働省が推奨する1日あたりのカルシウム摂取量は600~800㎎。
これを牛乳で摂るとすると、コップ3~4杯分を毎日飲むということになります。
でも、牛乳を飲むとお腹が張ったり、ゴロゴロしたりと、苦手な方もいらっしゃいますよね。
実はこれ、日本人の中には牛乳が体質的にあまり適さない方もいる、という事実があることをご存知でしょうか?
牛乳が「体質的に適さない」理由とは?
牛乳を飲むと、ゴロゴロしたり、下痢をしたりすることを「乳糖不耐性」といいます。
これは、牛乳に含まれる「乳糖(ラクトース)」という成分を分解する消化酵素(ラクターゼ)の働きが弱いことで起こります。
日本人は、この消化酵素(ラクターゼ)が少ないと言われています。
牛乳が苦手な人はこんな食品でカルシウム補給を!
牛乳が好きな方は、牛乳をカルシウム摂取源として活用するのが良いですが、牛乳が苦手な方は、他の食品からカルシウムを摂るようにしましょう。
乳製品
チーズには乳糖が少なく、ヨーグルトは乳糖が発酵分解されて少なくなっているため、乳糖不耐症の人でも消化できます。カルシウムも豊富に含まれています。
大豆・大豆製品
牛乳と似た印象のある「豆乳」にもカルシウムが含まれています。
豆乳には乳糖が含まれないため乳糖不耐症の人でも大丈夫です。
豆乳以外にも、大豆自体や豆腐や油揚げなどの大豆製品にもカルシウムが多く含まれています。
女性ホルモンと似た働きをするイソフラボンも摂れるので、女性の骨粗しょう症予防にも役立ちます。
魚介類
骨ごと食べられるイワシやわかさぎ、ししゃもなどはカルシウムが豊富に含まれるだけでなく、カルシウムの吸収を良くするビタミンDも含まれているため、効率よくカルシウムを摂取することができます。
また、カキやハマグリなどの貝類にもカルシウムが豊富に含まれています。
緑黄色野菜
小松菜やブロッコリー、チンゲン菜、モロヘイヤなど、濃い緑色の野菜にはカルシウムが豊富に含まれています。カルシウムの流出を抑えるビタミンKも含まれています。
まとめ
カルシウムは不足しがちな栄養素ですので、毎日の食事を工夫してしっかりと摂取するよう心がけたいですね。
また、献立を考えるときにも役立つかもしれませんね。