コラム2019/07/10
今日は納豆の日!~恐るべき納豆パワー~
今日は納豆の日!~恐るべき納豆パワー~
7月10日は「納豆の日」ということで、納豆をテーマにさせていただきます。納豆は古くから健康に良いとして親しまれてきた発酵食品です。私も大好きで毎日のように食べています。栄養価が高いことはよく知られていますし、テレビや雑誌等にも、よく取り上げられています。具体的にどのような栄養素が含まれていて、どんな効果が望めるのをまとめていきます。
納豆に含まれる栄養素
大豆そのものに含まれる栄養素
・タンパク質:大豆は「畑の肉」とも呼ばれ、肉類に匹敵するほどタンパク質が豊富に含まれています。動物性タンパク質を含む肉類に比べ、植物性タンパク質を含む大豆は低カロリーです。
・ビタミン:大豆にはビタミンB1、B2、B6、ビタミンEが含まれています。B1とB2はエネルギーに変わる栄養素です。特に、ビタミンB2は脂質や糖質、タンパク質を代謝してエネルギーに変える他、肌や爪の状態を健康的に保ってくれます。B6はタンパク質をアミノ酸に分解・吸収する手助けをするほか、女性ホルモンの一つであるエストロゲンの代謝にも必要です。ビタミンEは血行を良くし、コレステロールを減らすと言われています。
・食物繊維:食物繊維は腸の働きを整えたり、コレステロールの吸収を抑えて生活習慣病を予防したりする効果があります。
・ミネラル:体調を整えるミネラルも豊富です。ミネラルは体内で生成できいないため、食事から摂る必要があります。
納豆菌の働きで作り出される栄養素
・ビタミンK2:カルシウムを体内に取り込むために欠かせない栄養素。骨粗鬆症の防止に効果があります。納豆菌によって作り出される栄養素の代表格です。
・ナットウキナーゼ:納豆ならではの酵素。血管内にできた血栓を溶かす作用があることが判明しています。血液をサラサラにし、脳梗塞など血管を詰まらせる病気の予防に役立ちます。
・セレン:活性酸素を消去する抗酸化作用が強いミネラル。免疫機能を高める作用も認められており、抗がん効果もあると言われています。
恐るべき納豆パワー
岐阜大学の永田知里教授(医学系研究科、疫学、予防医学分野)のチームが日本人約3万人を16年間追跡研究をして導き出した結果によると、週に1、2回納豆を食べるだけで、脳卒中による死亡リスクが3割減少するという調査結果が報告されています。納豆35g入りパックを週に1、2回食べる人は、ほとんど納豆を食べない人に比べて、脳卒中になるリスクが32%も低かったそうです。脳卒中だけではなく、心筋梗塞などでの死亡リスクも下がる傾向にあり、納豆の健康有益性が裏付けられました。またこれら以外にも、糖尿病予防、動脈硬化予防、認知症予防、骨折しにくくなる、がん予防など様々な健康効果があります。まさに「奇跡の食品」ですね。
注意が必要な場合もあります。ワーファリン(血をサラサラにする薬)を内服している場合、納豆を食べてはいけません。納豆の持つビタミンKがワーファリンの効き目を低下させてしまいます。
今回は納豆の効能について紹介を致しました。健康に良いというイメージ持っていましたが、改めて調べてみると驚きの効能ですね!今まで食生活にあまり気を使った事がない方もこれを機会に「納豆生活」を始めてみてはいかがでしょうか(^-^)