MENU

医療法人豊隆会ちくさ病院在宅医療

「怒り」はポジティブ?ネガティブ?ー「怒り」と上手に向き合う方法ー

コラム2019/07/09

「怒り」はポジティブ?ネガティブ?ー「怒り」と上手に向き合う方法ー

「怒り」はポジティブ?ネガティブ?ー「怒り」と上手に向き合う方法ー

最近、「怒りに引きずられて気持ちが晴れない」、「公私とも小さなことでもイライラする」というようなことはありませんか。もしかしたら、「怒りのコントロール」が原因の一つかもしれません。今回は、「怒り」をテーマにしますが、。分量が多いため、4回に分けて、毎週火曜日に配信していきたいと思います。ご関心があれば、継続して読んでいただけると幸いです。

怒りをコントロールするとは?~アンガーマネジメント~

参考日本アンガーマネジメント協会( https://www.angermanagement.co.jp/)

人と接する仕事上、患者さんや利用者さんについ感情的になってしまうやことや「怒り」の矛先が自分に向いてしまうことはありませんか。
アンガーマネジメントとは、その名の通り「怒りと上手に付き合う」方法です。自分や他人の「怒り」に振り回されず、「怒り」を上手にコントロールすることで快適な生活やより良い人生を目指していこうとするためのメソッドです。怒らないことを目指すといった精神修行ではなく、知識と技術を使って「怒り」を取り扱う「スキル」となります。

「嫌われる勇気」の次にブレイク?アンガーマネジメント

日本ではここ最近、アドラー心理学の「嫌わる勇気」が大ヒットしました。国内238万部、全世界で約500万部、2018年度の年間ベストセラーでも、史上の5年連続のトップ10入りという驚異的な数字を達成しています。この本でも「怒り」についてふれており、「人は怒りを捏造する」と過激ですが、示唆に富む内容が随所に見られます。
一方で最近ふつふつと話題になりつつあるのが、「アンカーマネジメント」の考え方です。「アンガーマネジメント」は、1970年代にアメリカで生まれたとされています。当時、政治家や医師、弁護士などさまざまな職業に携わる人々が、よりよい生活や仕事に何が必要か、という観点で、怒りと上手に向き合う方法をマネジメント的手法に展開し発展させてきたものと言われています。

「怒り」をコントロールできれば、人間関係が円滑になり、平均寿命、年収がアップする?

「怒り」というのは、職場・家庭・学校など人間関係が発生する場面では必ず付いて回る問題ですので、それに飲み込まれることなく、うまく対処する技術を身につけることは、あらゆる面でプラスに作用するといわれています。例えば、他人のイライラにも適切な対応することで人間関係の軋轢を回避する、「悔しい」という負の「怒り」を動機付けに変換して、仕事にまい進して、高い成果をあげるなどがあります。「人は怒りを上手にコントロールできると、年収が約2倍になり、平均寿命が7年長くなる」という一説もあります。

Part1まとめ

今回はアンガーマネジメントについて簡単にご紹介させていただきました。今後は具体的な怒りのコントロール方法などについてもお伝えできればと考えています。私たちの仕事は、人と関わることが多く、また、人の感情と向き合うことが多い職種のため、アンガーマネジメントを知り、実践することで、自他ともに少しのハッピーにつながればよいですね。

『確かな一歩の積み重ねでしか、遠くへは行けない。』イチロー