コラム2019/06/28
この時期の体調不良に要注意!~梅雨対策~
この時期の体調不良に要注意!~梅雨対策~
「アジサイ」がとてもきれいな時期になりましたね。千種区の茶屋ヶ坂公園はちょうど見頃ではないでしょうか。ちなみにですが、アジサイは「千種区の花」に制定されています。
アジサイは美しく咲かせている一方で、この時期、カラダがだるい、頭が重い、めまいがする……など、みなさまは体調不良に悩まされていませんか。
気象庁によると、東海地方は、6/7に梅雨入りし、7/21に梅雨明けすると、予報しています。
今回は梅雨を乗り越えるための、簡単で効果的な6つの方法をお届けします!
まずは、体調不良の原因を東洋医学と西洋医学の視座からご紹介します。
梅雨の体調不良の原因は?-東洋医学-
東洋医学では、梅雨に起こる不調の原因の多くは、長雨による“湿気”の可能性があると漢方では考えられています。体の中の余分な水分を発散できず、「水毒」がたまりやすく、免疫力が低下しやすいといわれています。
梅雨の体調不良の原因は?-西洋医学-
一方、西洋医学では、低気圧が自律神経を乱すのが原因ではないかと言われています。通常、人間の体は一平方メートル当たり十トンの空気の圧力を受けています。空気の圧力を体内から同じ圧力で押し返すことでバランスを保ちます。しかし、梅雨の時期は低気圧が次々に通過し、外から体を押す圧力が弱まります。気圧の変化を感知する「中耳」が、過剰に感知、それが脳に伝わり、交感神経か副交感神経が過剰に活性化されてしまいます。
たとえば、飛行機の中など気圧の低い場所で、お菓子の袋がパンパンに膨らみますよね。これが人間の身体でも起こっているそうです。つまり、内耳の“異変”が脳を経由し、自律神経に伝わり、だるさや肩こりなどさまざまな症状が出るというのが、西洋医学的なメカニズムです。次に具体的な対策方法をご紹介していきます。
梅雨を乗り切る! 簡単で効果的な6の方法
1.酔い止め薬の服用
乗り物酔いをよくする人であれば、市販の酔い止めの薬の服用で、症状が緩和こともあります。ただし、効き目は個人差が大きく、まずは医師に症状を伝えたうえで薬剤師に相談し、購入するようにしましょう。内耳が敏感な方は乗り物酔いにも悩んでいることが多いので酔い止め薬でも期待できるかもということですね。
2.エアコンの使い過ぎをやめる
最近ではエアコンで夏は涼しく、冬でも温かく過ごすことができます。しかし、このような快適な環境は、自律神経系の働きを弱め、自律神経のバランスが崩れやすくなってしまうともいわれています。気象病に悩む人が増えているのも、エアコンの使いすぎが原因のひとつと言われています。たまには意識して汗をかくほうがよいでしょう。
3.耳をマッサージして血流をよくする
梅雨バテの方は耳の血流が悪い傾向があると言われています。耳の血流をよくすれば予防にも役立ちます。簡単なマッサージ方法ご紹介します。
・耳を上下横に5秒ずつ引っ張る
・耳の横の部分をつまみ、軽く引っ張りながら後ろに向かって5回ゆっくり回す
・耳の下に親指を当て、上に人差し指を当てて上下に折り曲げる。この状態で5秒キープする
・耳全体を手で覆い、後ろに向かって円を描くようにゆっくり5回回す
これを1日3回、痛みの出ない程度の力で行ってみてください。
4.バランスのよい食事をする
朝・昼・夕の3食を規則正しく、リラックスをしてよく噛んで食べる。また、食物繊維が豊富な食べ物(ごぼう、きのこ類、海藻類、玄米など)や、発酵食品(味噌、納豆、漬物、ヨーグルト、乳酸菌など)を意識して摂り、腸内環境を整え、免疫力を高めましょう。
5.適度な運動をする
ゆるやかな有酸素運動をする。軽く息がはずむくらいの負荷を保って15~30分程度行うのがベストです。ウォーキング、ジョギング、サイクリング、スイミング、ダンスなど。また、一定のリズムで繰り返す運動は、副交感神経を優位に保つ効果が期待できます。1秒に2回のペースで20分以上繰り返しましょう(踏み台昇降、足踏みなど)。
6.質の良い睡眠をとる
就寝前の入浴を心がける。睡眠に入りやすいタイミングは、体温がスーッと下がるときです。就寝1時間前にお風呂から出ることをイメージして、38~40℃のぬるめのお湯にゆったり浸かりましょう。熱い風呂や無理な長風呂、シャワーは逆効果なので注意。
梅雨でも熱中症にはかかりますので、水分補給など体調管理にはお気を付けてくださいね。よくあることだからと我慢せず医療機関にかかるのも一つだと思います。
できることから実践して、令和初の梅雨を乗り切りましょう!