コラム2022/02/03
寝汗でパジャマがぐっしょり…! ひどい「寝汗」の原因と対策
寝ている間は誰でも汗をかきますが、ひどい寝汗は睡眠の質を著しく低下させます。
女性の場合、女性特有のケースが起因していることがありますが、身体の異変を知らせるシグナルとして寝汗が現れている可能性もあります。
「たかが寝汗で…」と放置せず、原因をしっかりと突き止めて適切に対処しましょう。
ひどい寝汗の原因
人は睡眠時に体温を下げることで深い眠りに入ろうとしますが、体温を下げるためにかく汗が「寝汗」です。
室温が特に高いわけでもないのに、寝汗でパジャマがぐっしょり濡れていたり、夜中に何度も目を覚ましてしまうほど不快に感じるようであれば、体の状態や生活習慣を見直す必要があるでしょう。
ストレスによる寝汗
過度なストレスがかかると自律神経が乱れ、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくできなくなります。
すると就寝中の体温調整も正常に働かず、寝汗の原因になることがあります。
ホルモンバランスの乱れによる寝汗
女性の場合、ホルモンバランスの乱れが原因になっていることがあります。
ホルモンバランスが乱れる→自律神経系が乱れる→自律神経がコントロールしている器官が乱れる→寝汗をかく、といった具合に自律神経が乱れると、内分泌系(ホルモン)や免疫系も連携して乱れてしまうのです。
すると、ひどい寝汗の原因になるだけでなく、めまいや動悸、ほてりとなどの症状が現れることもあります。
PMS(月経前症候群)による生理前の寝汗
生理のたびに多量の寝汗をかく場合、PMS(月経前症候群)の可能性があります。
排卵以降のプロゲステロン増加の影響により、体温が普段よりも高い状態が続くことで寝汗をかく場合があります。
睡眠環境の影響による寝汗
睡眠環境の影響で寝汗がひどくなる場合もあります。
体温調整は衣服や冷暖房で行うのが基本ですが、寝具の吸水性、吸放湿性がよくない場合、通常量の汗もしっかり吸収できず、「寝汗がひどい」と余計にストレスを感じやすくなります。
また、一晩中エアコンの温度を一定のままにしておくと、寝ている間の体温調節がうまく働かず、寝汗をかく原因になってしまうことが考えられます。
就寝時にはタイマーをセットし、エアコン温度が一定のままにならないよう調節するといいでしょう。
寝汗が気になるときの対策
ストレスをためない
ストレスが原因と考えられる場合、できるだけ緩和させることが大切です。
たとえば、お風呂にゆっくりと浸かることで頭も体もリラックスしやすい状態になり、自律神経が安定します。
すると体温調節もスムーズに行われ、入眠時間が短くなる効果も期待できます。
また、適度な運動はストレスを解消し、PMS(月経前症候群)の症状を和らげる効果も期待できるので、負荷の少ないウォーキングやストレッチを積極的に取り入れてみるのもいいでしょう。
生活のリズムを整える
寝る時間や起きる時間が不規則、食事の時間がバラバラ、休日の寝だめなどで生活のリズムが乱れると、体内時計が狂い自律神経が乱れがちになります。
自律神経は規則正しい生活を送ることで安定し、ストレスもたまりにくくなります。
生活のリズムがきちんと整うことで、寝汗の改善も期待できるでしょう。
吸水性、吸放湿性の高い寝具を選ぶ
寝汗でベタベタすると熟睡がしづらくなるので、パジャマは吸水性、吸放湿性が高い素材(綿・麻・シルクなど)を選ぶのがおすすめです。
寝汗が多いと布団の湿度がこもりやすくなるので、除湿マットを敷く、シーツも寝汗の蒸発を促せる速乾性の高いものを選ぶといいでしょう。
まとめ
健康な大人はひと晩にコップ約1杯分の「寝汗」をかくと言われています。
寝汗でパジャマがぐっしょり濡れていたり、夜中に何度も目を覚ましてしまうほど不快に感じるようであれば、まずは睡眠環境や生活リズムを整える工夫をしてみましょう。