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医療法人豊隆会ちくさ病院在宅医療

まん延防止措置が適用されているいま!気を付けたい「ウィンターブルー」

コラム2022/01/28

まん延防止措置が適用されているいま!気を付けたい「ウィンターブルー」

コロナ禍により家にいる時間が長い環境下でさらに寒さが厳しいこの時期は無気力になりがちです。
気分的な問題と捉えがちな症状ですが、じつは「ウィンターブルー」と呼ばれる身体の不具合かもしれません。
今回は「ウィンターブルー」の原因と対策について解説いたします。

「ウィンターブルー」とは

「ウインターブルー」とは、別名「冬季うつ」または「季節性感情障害」などと言われており、日照時間が少なくなって天気がどんよりし始める10、11月ごろから3月近くまで発症するとされています。
名前の通り季節性のものなので、日照時間が段々と長くなってくる3月には自然と症状も収まるのが特徴です。

「ウィンターブルー」の原因は

人の体は太陽光を浴びることで、脳内でセロトニンというホルモンが作られます。
セロトニンはアドレナリンの反対作用をし、セロトニンがしっかり分泌されることで睡眠が誘発されるほか、心地よさや幸福といった精神を安定させる作用があることから「幸せホルモン」とも言われています。
日照時間が短くなる冬は、夏場と比べてセロトニンが作られにくくなり、睡眠のリズムも不規則になることから無気力や不安定な気持ちになりやすくなってしまうと考えられています。
コロナ禍でひととのつながりが減り、気持ちを沈めてしまいがちな今こそ「ウィンターブルー」に気を付けなければなりません。

「ウィンターブルー」セルフチェック表

「もしかしたら私もウインターブルーかも…?」と心当たりのある方は、以下のチェックリストを確認してみましょう。
多くあてはまるほど、ウインターブルーの可能性があります。

・突然不安が強くなり、自己肯定感が生まれない
・やる気が出ず、無気力感が強くなる
・集中力がなくなり、普段の仕事や作業に支障が出る
・外出がおっくうになる
・日中でも強い眠気に襲われる
・他の季節と比べて炭水化物を多く摂っている

「ウィンターブルー」対策3か条

 積極的に光を浴びる

光治療と呼ばれる治療方法もありますが、まずは太陽が出ているときは、積極的に外に出て太陽光を思い切り浴びてみましょう。
ちょっと寒いかもしれませんが、できたら服の上からではなく肌で直接太陽を浴びるのがベターです。

規則正しい生活を

冬は、朝起きるのがつらくなってしまいますが、がんばって少しだけ早く起きてみましょう。早く起きることで、太陽の光を浴びる時間も増えますし、夜早く寝れるため睡眠リズムが整いやすくなります。

有酸素運動でストレス解消

うつ対策としても広く知られる有酸素運動は、ウインターブルー対策にも取り入れることが可能です。ウォーキングなど一定のリズムで行う有酸素運動は、セロトニンの分泌を促すほか、エンドルフィンというストレスを取り除くホルモンの分泌が盛んになります。

まとめ

コロナ感染の急拡大や寒さも厳しい環境下で、心身ともにお疲れの方もいると思います。
この冬を少しでも快適に過ごせるよう、できることから今回ご紹介した対策を取り入れてみましょう。