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医療法人豊隆会ちくさ病院在宅医療

メルマガ読者様からのご意見のご紹介!

コラム2019/06/19

メルマガ読者様からのご意見のご紹介!

メルマガ読者様からのご意見のご紹介!

ちくさ病院の杉山です。いつもメルマガを読んでくださり、誠にありがとうございます。
多く方からご感想やご意見を頂戴して、私も大変勉強させていただいております。

また、リンクからHPも閲覧いただき、ありがとうございます。現在、HPは全面リニューアル向けて、着手しています。より見やすく、内容を充実させ、皆様の問題解決の一助になれるようなサイトを目指していきます!9月中には公開予定ですので、どうぞ、お楽しみにお待ちくださいませ。

さて、今回は6/13配信「空き家を活用することは、死に場所難民の救世主となりえるか?
~神戸市須磨区の事例から考える~」について、MSWのKさんから、皆様にシェアしたいご意見を頂戴しましたので、ご紹介させていただきます。

(以下、抜粋)
「在宅医療勉強会」や、先生方のプロフィール、在宅医療に関するトピックスのご紹介等、
いつも豊富な話題提供をありがとうございます。失礼ながら、時々、感想をお送りしてもよろしいでしょうか(笑)?

「多死社会」が迫る中、平穏な最期をどう描き、それを周囲はどう支援するべきか。
法律・住宅・住環境のハード面のみならず、地域の方々の理解というソフト面の両面から、コミュニティを育成していく必要があるのではないでしょうか。(6/13配信記事一部)

同感です。

話は少し逸れますが、以下、今月の広報ながくてに掲載されていた市長のコメントを紹介します。私がとても感銘を受けたものです。

~広報ながくて6月号より抜粋~
足元の紙くず ひとつ 拾えぬ程度の人間に 何ができよう ( 哲学者 森 信三)

最近、読んだ本に書かれていたこの言葉が心に留まりました。そこで早速、ごみを拾ってみようと思い、徒歩で通勤するときにごみ袋を持って家を出ましたが、なかなか拾えず、「自分はまだまだだ」と感じました。
普段、私が通勤する間にも、ごみ袋を片手に散歩されている方、地域にある観音様の周りを掃除される方、河川敷の草取りをされている方、広場の花への水やりをされている方などをお見かけします。そのほかにも、定期的に香流川を清掃してくださっている団体や防犯パトロールを兼ねてごみ拾いをされている団体もいらっしゃいます。
通学途中の高校生が空き缶を拾っている姿も目にしました。地域に目を向けると、清掃活動に留まらず、行政に頼まれたからではなく、自ら行動してくださっている方々が大勢いらっしゃいます。実際に自分がやってみると、日々、実践されているみなさんには本当に頭が下がります。

東京大学高齢社会総合研究機構特任教授の秋山弘子さんが、「自分のまちで、1人1カ月1時間、まちのために何かをしよう!」と呼びかけていらっしゃいます。例えば、2分×30日間、通勤や通学途中ですれ違う人とあいさつをしたり、長久手の魅力をSNSにアップしたり、15分×4日間、近所の落ち葉やごみ拾いをしたり、月に1回、地域活動に参加したりすることです。毎日歩いて、元気で寝たきりにならないように努力することも、まちのためとも言えるでしょう。

難しく考えず、まず、自分が無理なくできそうなことを通じて、ご近所や地域とつながり、互いに知り合っていただけたらと思います。

~以下省略~

私は今、仕事を通して、地域包括ケアについて話をすることが多いですが、市長のコメントを読んで、実際に自分は日常の中で、わが事としてまちを大事にできているか、ゴミ拾いに限らず、近所ですれ違う人たちと自然に挨拶ができているかと振り返ってみた時、まったく十分でない自分を反省しました。
コミュニティというのは、今日明日で培われるものではなくて、毎日の暮らしの積み重ねの中で生まれる地域の輪ですよね。
専門職の立場だけからではなく、ひとりの地域住民として地域包括ケアへの参加も必要だな、と感じた瞬間でした。(Kさんからのご意見)

ちくさ病院としても、職員ひとりひとりが地域のために何ができるかを真剣に考え、具体的に行動し、その小さな積み重ねが、「地域の方々のために安心した医療を提供」することにつながると考えております。我々も各個人が「一日小さな一善」の精神をもって、地域包括ケアの推進に取り組んでいきたいと思っております。

★ちくさ病院在宅医 森先生 おすすめ本のご紹介!

「楽なように やりたいよう 後悔しないように」

著)永井 康徳

【森先生からのコメント】

在宅医療の第一人者の永井先生の本です。「治す医療」だけでなく「支える医療」の大切さを常に思い出させてもらえます。ご興味ある方は、ぜひご一読ください。