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医療法人豊隆会ちくさ病院在宅医療

今日からできる身近な「サステナブル」もあります!キーワードは「もったいない」

コラム2021/11/25

今日からできる身近な「サステナブル」もあります!キーワードは「もったいない」

「サステナビリティ」という言葉がバズワードになって久しいですが、いまいちピンとこなかったり、難しく考えてしまいがちではないでしょうか。

実は以前から私たちには根付いている考え方でもあります。

身近なところではどんなことがサステナブルなのか、私たちが今日からできることや、SDGsとの違いなども解説致します。

サステナブルの意味とは?

「サステナブル」とは、日本語に訳すと「持続可能性」という意味を持っています。

今話題の言葉という印象が強いですが、実は以前から私たちの身近にあった考え方とも言えます。

例えば、ゴミの分別や節水、節電など。これらもサステナブルの一つ。

ゴミを分別することで、利用可能な資源を再利用すること、水は限りある資源ですから、水を流しっぱなしにしないように気をつける。電気をつけっぱなしにしない。

子供の頃から「もったいない」と教えられていたことは、実は「サステナブル」に繋がっていることが分かりますね。

SGDsとの違いってなに?

最近「サステナブル」というワードと共に一緒に聞くことが多いのが、「SDGs」。

サステナブルな世界を実現するために国連で採択された2030年までに達成したい具体的な目標のことを表します。

17の目標に分かれており、貧困や飢餓、ジェンダーの平等、そして「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」、「気候変動に具体的な対策を」、「海の豊かさを守ろう」、「陸の豊かさも守ろう」など、環境保全についても盛り込まれています。

「サステナブル」という考え方を実現するための具体的目標が「SDGs」であり、「サステナブル」を実現するための指針になるとも言えます。

私たちの身近にある「サステナブル」

サステナブルファッション

アパレル業界にも「サステナブル」な考え方は広がっていて、リサイクル素材を使用しての服作りであったり、服作りの背景にある労働環境や地球環境へも配慮した包括的な取り組みが行われているブランドもあります。

世界的に有名なファッションブランドのお店で、不要な洋服を回収するコンテナを見かけたことがあるかもしれません。

このようにリユースやリサイクルがファッション業界にも浸透しています。

サステナブルビューティー

美容業界にも「サステナブル」な考え方は広く浸透しています。

例えば、化学肥料に頼らず、有機栽培によって生み出された自然由来や天然由来の素材にこだわった「オーガニックコスメ」や「ナチュラルコスメ」もサステナブルビューティーと関連性が高いとされています。

パッケージをプラスチックから再生可能な素材にしているものや、買い替えでのゴミを減らすためにリフィルを積極的に活用しているブランドも。

そういったコスメを選ぶことで私たちも「サステナブル」に取り組んでいることになりますね。

マイボトル持参

すでに実践している方も多いのではないでしょうか。このマイボトル持参もサステナブルな取り組みの一つです。

カフェやコンビニで飲み物を買うたびにプラスチックやペットボトルを消費することになりますが、マイボトルを持ち歩くだけでそれらの消費削減に繋がりますね。

フードロス削減

フードロス削減もサステナブルな取り組みの一つ。

例えば、野菜は思った以上に食べられる部分が多く、意外と捨ててしまっていることもあるかもしれません。

それを改善するだけでもフードロスに繋がります。

または、スーパーで賞味期限間近のものを購入することや外食に行っても、オーダーしすぎないようにすることもフードロス削減への貢献できます。

食は私たちの生活に密接に関わっているからこそ、私たちも無駄を出さないように努力していきたいですね。

そのほか、食材の輸送には莫大なコストとエネルギーがかかるので、地産地消で地元の食材を購入することや、先述したゴミの分別やサステナブルブランドを選ぶこと、自動車ではなく自転車や徒歩で移動するなど、実は私たちが今日からできることは身近にあります。

フードロス対策事例

個人的な経験ですが、学生時代、パン屋でのバイトで閉店作業をしていると、その日の売り残りのパンは大量に廃棄していた心苦しく切ない経験があります。

オールスクラッチ製法(粉から焼き上げまでの全工程を工房で行うこと)の大変さを知っているだけに、悲しいばかりか「もったいない、再利用する方法はないのかな」と考えていました。

そんな課題意識もあり最近実践しているのが、ロスパンを購入することです。

https://rebake.me/about

ご紹介のサイトでは、全国のロスパンを購入することができ、スタンプラリーや購入することで約㎡の小麦畑が救われたのかを可視化してくれます。

ゲーム性もあり、エンタメとして楽しめます。

「サステナブル×サブスク」の面白いビジネスモデルですね。

また、購入価格よりも多めにパンをいれてくれるので、配送料を加味してもお得感があります。

パン好きな方は、一度下記サイトを覗いてみてください。

rebake

まとめ

モノが溢れていて、選び放題な現代。このまま消費するだけの時代が続くと、いずれ必ず私たちは資源不足に陥り、地球環境破壊につながることにもなりかねません。

だからこそ大切な考え方が「サステナビリティ」。

日本古来からの「もったいない」精神を再び、ならぬ高度成長期前にダウングレード。時代は違えど、精神性を歴史から学ぶ必要があるのではないでしょうか。

日常生活で感じる「もったない」という気持ちを大切に、具体的なアクションにつなげてみましょう。きっと未来の豊かさにつながっているでしょう。