2021/10/31
ケアマネ試験の受験者数は2年連続の増加!それでも・・・?
第24回介護支援専門員実務研修受講試験が10月10日に実施されました。
厚生労働省の公式サイトで発表された受験者数は、54,334人で、前回よりも7,919人増加となり、2年連続の増加となりました。
都道府県別受験者数
受験者数が一番多いのは東京都で4,170人、次いで、大阪府で3,577人、神奈川県が2,971人と、人口の多い都市部で多数の受験者が目立ちます。
愛知県は2,259人で全国7位の受験者数でした。
第24回介護支援専門員実務研修受講試験・受験者数(※厚生労働省の公式サイトより引用)
これまでの推移
近年のケアマネ試験の受験者数は2017年度までは約130,000人が受験する人気資格でしたが、2018年度の受験者数は約50,000人と大幅に減少し、業界に衝撃を与えました。
受験者数が急減した要因として挙げられるのは、受験資格の厳格化と、給与との“バランスの悪さ”がその一因と言われています。
求められる研修や期待される役割は多く、かなり忙しい仕事である一方で、給与はベテラン介護福祉士などとさほど変わらなくなったことが受験者数の大幅減に繋がっていると指摘する関係者は少なくありません。
こうした経緯から、今年4月の介護報酬改定で、居宅介護支援の基本報酬の引き上げや逓減性の緩和、加算の拡充など、ケアマネの処遇改善策が講じられました。
まとめ
今年度の合格者発表は12月2日の予定となっています。
2年連続で受験者数が増加しているとはいえ、今後の担い手不足の問題が解消されるほどの増加幅とは言えないのが正直なところですね。
人材確保が困難な状況はまだまだ続きそうです。