コラム2019/12/19
ケアプラン有料化、見送り決定!
ケアプラン有料化、見送り決定!
過去2度にわたり「ケアプランの有料化」について、取り上げさせていただきました。
ケアマネージャーさまも多く見ていただいることから、動向を気にされる方も多くおりましたが、12/16(月)厚生労働省から以下の発表がありました。
「2021年度に控える次の制度改正での導入を見送ることを決定。第8期の計画期間(2021年度から2023年度)は現行の10割給付を維持していく」
今回の結論は、種々のサービスを過不足なく適切に提供していくうえでデメリットの方が大きい、という慎重論に配慮したとされています。それぞれの立場の主な意見は以下の通りです。
反対派の意見
・「利用控えが生じる」
・「利用者・家族の言いなりになるケースが増えてしまう」
・「セルフケアプランが多くなり、必ずしも自立支援につながらないサービス利用が広がる懸念がある」など
賛成派の意見
・「現役世代や中小企業の負担はもはや限界だ」
・「能力のある人にはできるだけ負担してもらいたい」
・「ケアマネジャーの専門性を評価する意味で負担を求めるべき」など
まとめ
制度の見直しをめぐる議論で過去に何度も繰り返し議論されてきたケアプランの有料化ですが、複数の委員が早期に実現すべきだと主張していたものの、日本介護支援専門員協会や利用者でつくる団体が反対し、今回も結局見送る形となりました。2024年度以降を見据えた動きの中で、再び俎上に載せられることになります。