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医療法人豊隆会ちくさ病院在宅医療

自宅介護の注意点|新型コロナウイルス感染症予防のポイント

コラム2020/07/07

自宅介護の注意点|新型コロナウイルス感染症予防のポイント

自宅介護の注意点|新型コロナウイルス感染症予防のポイント

新型コロナウィルスの感染について、高齢者や基礎疾患がある方は重症化しやすいといわれていますが、要介護の高齢者は、一般的に行動範囲が限られ、また、人と接触する機会が少ないといわれているため、感染リスクは通常よりも少ないと考えられます。
しかし、高齢者は重症化するリスクが高く、十分な感染予防対策が必要です。今回は、自宅介護の際の感染症予防のポイントについて解説します。

ウィルスを持ち込まない工夫

まず、介護者の方は手洗い・うがいの徹底を心がけ、ウィルスを家の中に持ち込まないことが大切です。認知症の方がいる場合は、手洗いを忘れないように家のあちこちに張り紙をしておくとよいでしょう。脅かすような方法で手洗いを強要したり、無理やり人との距離をとらせたりしてはいけません。

免疫力を低下させない工夫

免疫力を低下すると感染リスクが高まるため、免疫力を低下させないためにも、しっかり睡眠をとり、バランスの良い食事で栄養をとることや、口をすすいだり、歯みがきによる口腔ケアを欠かさないことも大切です。また、介護する人も外出自粛で人との接触がたたれてしまい、ストレスを抱えてしまう恐れもあります。
電話やタブレットなどを使って親しい人と定期的に連絡を取り合い、お互いに励まし合い、毎日時間を作って自分のために体を動かして気分転換をはかりましょう。

※「より添う医療」を掲げるちくさ病院として、遠隔でも家族や親しい方と連絡が取れるよう、近日中にクラウドファンディングを立ち上げる予定です。詳細は改めてこのメルマガでお伝えします。乞うご期待ください!

Sing a song♬

こんな時ですから、前向きになるために高齢者やご家族の方と「幸せなら手をたたこう」を歌ってみてはいかがでしょうか。大きい声を出して「幸せなら手をたたこう」で手をたたいてもらうと、手のひら・指先に刺激を与えます。高齢者の方は椅子に座ってもらい「幸せなら足ならそう」で足踏みをしてもらう。その時に腕も大きく振ったりするといい運動になります。声を出すことで心も体もリフレッシュできると思います。
認知症の方は細かいことはわかりませんが、楽しい気持ち、うれしい気持ち、悲しい気持ちは伝わります。まずはご家族の方が笑顔で行いましょう。高齢者の方は見て真似してくださいますよ。行っているうちに幸せな気持ちになります。まずはお試しください。

軽い運動をとりいれましょう!

感染を恐れるあまり外出を控えすぎると、フレイル(虚弱)が進んでしまうこともあります。ラジオ体操のように家の中でできるちょっとした運動や、公園など開放的な場所での散歩などを意識して、体を動かすようにしましょう。