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医療法人豊隆会ちくさ病院在宅医療

大塚 佳高

相談員

大塚 佳高

在宅医療推進部
在宅医療推進部

ご家族が肩の力を抜いて、在宅を選択できるよう、地域の皆様と一緒に、様々なイベントや広報活動をして、在宅医療の啓蒙をしていきたいと思っております。

相談員の本来の業務は文字通り、相談に乗り解決へと導いてあげることなのだろうと感じています。
「家に帰る方がいるから、医療の調整をお願いします」にお応えをすることも勿論大切な業務の一つであるとは思いますが、プラスアルファで「家に帰りたい方がいるが、難しい。何とか家に帰る為にはどうしたら良いか?」にお応えすることができてこそ、相談員としての本来のプロフェッショナルであると思うのです。

私自身、事前面談時に家に帰るのが不安だとお話されるご家族の方に、母の話をさせて頂くことがあります。

その中で、「自分たちがやりたいことを言って下さい」、「せっかく在宅を選択したのだから何とか心臓を長く動かす為に頑張るのではなく、何年たっても笑って話せる思い出を必ず一つ作ってください」とお話をさせてもらうのです。

先日、お話をさせて頂いたご夫婦は、「お二人が出会ったきっかけ、結婚生活についての思い出」、「お互いがお互いのどんな部分にひかれたのか」、「お仕事は何をされていたのか」など、自分たちの思い出話を楽しそうにお話して下さり、最期にキーパーソンの奥様が「こんなにも楽しい時間を過ごしたのは久しぶり!お父さんがこんなにも話をしてくれたのも久しぶり!あー!楽しかった!」と仰ってくれたのです。

このようなとき、相談員として、寄り添うサポートができたのかなと思いました。
お二人が在宅という選択をして、私がお二人の楽しい時間を作るサポートができたように感じたのです。

私たちの部署は医療行為はできません。ですが、相談として何か一つでも、患者さんの願いを叶えてあげる為の手伝いがしたいと思うのです。
「何年経っても笑って話せる思い出を一つだけ家族に作ってあげたい」、それが私の経験からの原点ですし、それを実現させるためには、当院の力だけでなく、関係各所様との円滑な連携も調整することも私たちの大切な役割の一つです。我々のミッションである①患者様・ご家族様ファースト②問題解決③親密さ、に依拠して、常に行動できているかを常に反芻するよう心掛けています。
「在宅少し大変だけど、楽しいよ」、「来年の誕生日を皆でお祝いするまで頑張ってみよう」、「次のお正月は自宅で過ごしてみようか」、これくらい肩の力を抜いて、家族が在宅を選択できるよう、地域の皆様と一緒に、様々なイベントや広報活動をして、在宅医療の啓蒙をしていきたいと思っております。