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医療法人豊隆会ちくさ病院在宅医療

在宅医療の事例紹介(個人宅)2025/10/23

腸閉塞による入退院を繰り返した独居高齢者に対し、早期訪問診療介入で在宅療養を安定させた支援

要点サマリー

子宮頸がん術後の既往があり、腸閉塞による入退院を繰り返していた独居高齢者に対して、退院直後から早期に訪問診療を導入したことで、脱水や栄養低下による再入院を防ぎながら在宅療養を安定化させた事例である。点滴管理を中心とした全身状態の調整と、多職種との迅速な情報共有により、医療依存度の高い独居ケースでも安全に在宅生活を継続することが可能となった。

基本情報

77歳・女性
名古屋市千種区在住
独居
キーパーソン:知人

保険・福祉情報

後期高齢者医療保険:3割
介護保険:申請予定

主病

子宮頸がん術後
腸閉塞(イレウス)術後

訪問診療開始の経緯

子宮頸がんの術後経過があり、腸閉塞により入退院を繰り返していた。入院中に食事再開前の段階で本人の強い希望により急遽退院となったが、通院は困難であり再入院リスクも高かったことから、ケアマネジャーより訪問診療の依頼があり介入となった。

介入内容と経過

退院翌日に事前面談を実施し、その翌々日に初診を行った。初診時は食事量が低下し脱水が懸念されたため、1週間の点滴(アクチット)管理を開始し全身状態の改善を図った。その後、経口栄養(イノラス)を適宜併用し、状態は安定化した。現在も定期訪問を継続し、必要時には入院連携も行える体制を維持している。

医療処置

在宅点滴管理

付記情報

疾患種別:消化器疾患(腸閉塞・術後管理)/がん既往
エリア:名古屋市千種区
生活環境:独居・退院直後支援
医療依存度:中等度(点滴管理あり)
福祉制度:介護保険申請中
キーワード:早期介入/退院支援/独居支援/在宅点滴