MENU

医療法人豊隆会ちくさ病院在宅医療

通院困難になる前に、安心を準備しませんか

コラム2025/09/08

通院困難になる前に、安心を準備しませんか

まだ元気なうちに”こそ訪問診療のはじまりどき

訪問診療と聞くと、「寝たきりになったとき」「看取りのときだけ」と思われる方が少なくありません。
しかし実際には、**“通院がしんどくなる前”**から導入することで、ご本人もご家族もより安心して在宅生活を続けられる医療サービスです。

通院が負担になるのは、ある日突然ではありません

年齢を重ねるにつれ、外出には思った以上の体力が必要になります。

  • 階段の上り下りがつらくなった
  • 膝や腰の痛みで長時間歩けない
  • タクシー代が気になり、通院をためらうようになった

こうした変化が少しずつ積み重なり、**「もう病院に行くのは難しいかも…」**と感じる瞬間が、誰にでも訪れます。

そのときに慌てて訪問診療を探すのではなく、あらかじめ関係をつくっておくことで、もしもの時にもスムーズに医療が届きます。

訪問診療とは?

医師が定期的にご自宅を訪問し、診察・検査・薬の管理などを行うサービスです。
症状が出る前から健康管理を行うことで、急変や入院を防ぐことができ、
何かあっても「いつもの先生が来てくれる」という安心感があります。

制度のポイント

  • 「外出に介助が必要」時点で訪問診療の対象
  • 医療保険適用で、月2回の定期診察+緊急時対応も含む
  • 必要に応じて、検査や病院紹介など外来との併用も可能

導入事例

70歳・女性(膝痛あり)/同居家族あり

長年の膝痛で通院が億劫になり、外来受診の頻度が減少。
ケアマネの提案で訪問診療を導入したところ、
医師の指示により在宅リハビリや服薬管理が徹底され、
転倒リスクが減り、以前よりも活動的に。

「まだ歩けるけど、何かあったら来てくれる」
──そう思えることが、生活の安心感につながっています。

まとめ

訪問診療は、「もう外出できなくなってから」ではなく、
「少し通院がつらくなってきた」と感じたそのときが始めどきです。

「まだ早いかも」と思う段階でこそ、医師と関係を築くチャンスです。
安心できる在宅生活のために、ぜひ早めのご相談をおすすめします。