コラム2025/03/14
パーキンソン病とパーキンソニズムの違いを分かりやすく解説
パーキンソン病、パーキンソニズム、パーキンソン症候群といった言葉は、似ていますが、それぞれ異なる意味を持つ医療用語です。 違いを正しく理解することで、適切な対応や支援につながります。
パーキンソン病とは?
パーキンソン病は、脳の「黒質」と呼ばれる部分でドーパミンという神経伝達物質が減少することによって発症する神経変性疾患です。 主な症状には以下のようなものがあります。
- 動作の遅れ(動作緩慢)
- 筋肉のこわばり(筋強剛)
- 手足の震え(振戦)
- バランスの崩れやすさ(姿勢保持障害)
これらの症状は進行性で、日常生活に大きな影響を及ぼします。
パーキンソニズムとは?
パーキンソニズムは、パーキンソン病に見られる運動症状(動作緩慢・筋強剛・振戦・姿勢保持障害)のいくつかが現れる状態を指します。 ただし、その原因はパーキンソン病だけではありません。
パーキンソニズムを引き起こす主な疾患・要因
神経変性疾患:
-
- 多系統萎縮症
- 進行性核上性麻痺
- 大脳皮質基底核変性症
その他の要因:
- 薬の副作用(薬剤性パーキンソニズム)
- 脳血管障害(脳血管性パーキンソニズム)
- 正常圧水頭症
パーキンソン症候群とは?
パーキンソン症候群は、パーキンソニズムを引き起こすすべての状態を指します。 つまり、パーキンソン病だけでなく、薬剤性や脳血管性のパーキンソニズム、正常圧水頭症なども含まれます。
適切な診断の重要性
パーキンソン病とパーキンソン症候群の区別は難しく、特に初期段階では慎重な診断が必要です。 以下の特徴がある場合、パーキンソン病以外の原因が考えられます。
- 症状が左右対称に出る
- 進行が速い
- パーキンソン病治療薬(レボドパ)が効かない
診断には、MRI、脳血流シンチグラフィー、嗅覚検査などの検査が参考になります。
まとめ
パーキンソン病、パーキンソニズム、パーキンソン症候群は、それぞれ異なる原因や特徴を持っています。 これらを正しく理解し、適切な診断と対応を行うことで、患者さんの生活の質を向上させることができます。
ケアマネジャーの皆様が適切な知識を持つことで、ご利用者様やご家族の不安を軽減し、より良い支援につなげることができます。 ぜひ、ご参考になさってください。