コラム2025/01/07
風邪?アレルギー?鼻水の色別ガイドと注意点
1日に約1.5Lも分泌されるといわれる鼻水は、健康な体が正常に機能している証です。
しかし、風邪やアレルギーなどの影響で量や性状が変化することがあります。
鼻水の色や粘り気は、体調の変化や潜在的な病気を知る重要な手がかりとなります。
鼻水の色別に考えられる原因や適切な対処法について解説します。
鼻水の色や粘り気で分かる原因
鼻水の色や状態は、体の健康状態を示すサインです。以下の特徴を参考に、原因を推測しましょう。
透明な鼻水
原因: 風邪の初期段階やアレルギー性鼻炎
特徴: サラサラした水っぽい鼻水。風邪の場合、進行につれて粘り気が増加する。
対処法: 十分な休養、アレルギーの場合はアレルゲンの回避が有効。
黄色・緑色の鼻水
原因: 副鼻腔炎や風邪の進行時
特徴: 白血球が集まり、役目を終えることで色がつく。
炎症が進むと濃くなる傾向あり。
対処法: 症状が10日以上続く場合は耳鼻咽喉科を受診し、適切な治療を受ける。
血が混じった鼻水
原因: 鼻のかみすぎ、乾燥による粘膜の傷、場合によっては鼻腔内の腫瘍や全身の血管異常
対処法: 鼻を優しくかむ、乾燥対策を行う。頻繁な出血がある場合は医師に相談。
鼻水の原因別対処法
ウイルス・細菌感染
体を温め、休養を取り、栄養バランスの良い食事を心がける。高熱や頬の痛みがある場合は抗菌薬が必要な場合も。
アレルギー性鼻炎
アレルゲンの回避が最優先。蒸しタオルや加湿器の利用で鼻粘膜を保湿する。
血管運動性鼻炎(寒暖差アレルギー)
ストレス管理と自律神経を整える習慣が重要。鼻の保湿や血行促進も有効。
長期間鼻水が続く場合の注意点
1週間以上続く場合や、症状が悪化する場合は、慢性鼻炎や副鼻腔炎などの可能性があります。
早期に耳鼻咽喉科を受診して、適切な診断と治療を受けましょう。
正しい鼻のかみ方
鼻の入り口を優しく拭き取り、片側ずつゆっくりと力を加えずにかむ。鼻をすすらないように注意し、中耳炎のリスクを防ぐ。
鼻水と他の症状が出たら
咳や喉の痛み、発熱がある場合は、ウイルス感染症の可能性が高いです。早めに休養を取り、必要に応じて医師の診察を受けましょう。鼻水は体の状態を示す重要なサインです。
色や性状に注意を払い、必要に応じて専門医に相談してください。