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医療法人豊隆会ちくさ病院在宅医療

注意“換気”!~換気で室内環境を整えよう

コラム2020/01/17

注意“換気”!~換気で室内環境を整えよう

注意“換気”!~換気で室内環境を整えよう

人は1日の70%を室内で過ごすといわれていますが、特に冬になると窓を閉めたままにすることが多く、換気が疎(おろそ)かになりがちです。せっかく暖めた空気を外に逃がしたくない気持ちは分かりますが、健康上こまめに換気しなければなりません。寒くてついつい怠りがちですが、今回は換気の必要性とポイントについてご紹介させていただきます。

空気が汚れやすい現代住宅

現代住宅は冷・暖房を効率的に行うために高気密・高断熱が進み、汚れた空気が溜まりやすい構造になっています。汚れた空気は気管や粘膜を傷つけ、冬に流行するインフルエンザや感染症などにかかりやすくなってしまいますので、意識的な換気が必要です。

室内の有害物質は?

室内の空気中にはホコリやダニ・カビ以外にも、室内にある塗料や防腐剤の化学物質など、さまざまな有害物質が存在しています。換気をしていないとこれらの物質が室内に溜まり、健康に悪影響を及ぼします。

◆主な有害物質
・塗料・防腐剤などの化学物質
・ウイルス
・二酸化炭素
・副流煙
・燃焼物
・カビ
・ダニ
・ホコリやゴミ など

冬場の換気はバランスが大切!

「室温が下がるから」とついつい換気を避けてしまいがちですが、換気によって一時的に室温が下がっても、天井や壁など室内自体が暖まっているので 比較的早く元の温度に戻ります。換気しないと有害物質が溜まるだけでなく、調理や暖房機器で上がった湿度により、窓ガラスなどに発生した結露がカビ・ダニを誘発します。冬場の湿度は高すぎても 低すぎても快適ではありません。湿度が低すぎると ウイルスが生育しやすく、のどや気管支も乾燥するため、換気で適切な湿度(40%~70%)を維持するようバランスを心掛けましょう。

冬を快適に過ごす換気のポイント

・給湯器・ガスコンロなどの使用時は、台所の換気扇を回そう
・暖房時には1時間ごとに数分間窓を開放しよう
・換気の時間は5~10分が目安
・湿度が低い晴れた日に換気しよう
・空気清浄機を活用しよう
・効率的に空気を入れ替えるため窓を2カ所以上開けよう

※1か所の窓だけ開けて換気すればいいと思いがちですが、正しい換気は2か所の窓を開けるのがポイントです。さらに、対角線上になるように開けて換気することで空気の流れが生まれます。空気の流れを作ることが、正しい換気につながります。

まとめ

今回は換気の必要性とポイントについてご紹介させていただきました。換気を行うことで、室内に滞留している汚れやにおいなどを外に排出することができます。私たちが生きるために必要な空気を取り入れ、新鮮な空気の中で生活するためには計画的な換気が必要です。今回ご紹介のポイントを押さえて、効率的な換気をしていきましょう。