コラム2024/10/25
胃が痛い、胃がもたれるなど胃の不快感、機能性ディスペプシア(FD)の診断方法は
機能性ディスペプシアの自覚症状
FDの典型的な自覚症状には以下のようなものがありますが、患者によって症状の表れ方はさまざまです。
– 食後のもたれ感
– 早期飽満感(食事を少量しか取れず、すぐに満腹感を感じる)
– 心窩部痛(みぞおちの痛み)
– 心窩部灼熱感(みぞおちに焼けるような感覚)
診断のプロセス
- 症状の確認
医師は、どの症状がどの程度、いつから起こっているか、食事との関係や体重減少があるかなどの情報を聞き取ります。
- 重大な疾患の除外
以下のような症状がある場合には、他の病気の可能性を考慮し、追加の検査が行われます。
– 嘔吐を繰り返す
– 発熱がある
– 体重が減少している
– 治療後も症状が改善しない
これにより、胃がん、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの重大な疾患を除外するために、以下の検査が行われます。
– 胃カメラ(内視鏡検査)
– ピロリ菌検査
– 血液検査
– 腹部超音波やCT検査
- FDの診断
他の重大な疾患が排除された後、FDの診断が確定します。胃カメラを行っても胃部不快感が改善されない場合、機能性ディスペプシアと診断されることが多いです。
まとめ
機能性ディスペプシアは、慢性的な腹部症状が続くにもかかわらず、検査で異常が見つからない病気です。症状の詳細な確認や、他の病気の除外を行うことで診断が確定します。もし胃の不快感に悩まされている方は、医療機関での相談を通じて、適切な診断と治療を受けることをお勧めします。早期の対応が、より快適な生活への第一歩となります。