MENU

医療法人豊隆会ちくさ病院在宅医療

熱帯夜の過ごし方と快眠法

コラム2024/09/03

熱帯夜の過ごし方と快眠法

夏の夜、気温が下がらず蒸し暑さが続く「熱帯夜」は、多くの人にとって悩ましい存在です。日本の気象庁では、熱帯夜を「夕方から翌朝までの最低気温が25℃以上の夜」と定義しています。

このような夜は、体温がうまく逃げず、特に湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体温調節が困難になります。

結果として、寝苦しさが増し、質の良い睡眠が得られにくくなります。

熱帯夜を少しでも快適に過ごすための方法

寝室の温度を適切に保つ

エアコンを使用する際は、室温を26~27℃に設定することをお勧めします。エアコンのタイマーを1時間程度にセットしておくことで、眠りに入りやすい環境を整えながら、朝方までの冷えすぎを防ぐことができます。また、寝る1~2時間前にエアコンをつけて部屋を冷やしておけば、タイマーが切れても快適さが持続しやすくなります。

湿度の管理

睡眠に理想的な湿度は約60%前後とされています。適度な湿度が保たれていれば、気温が同じ30℃であっても、寝苦しさが大きく軽減されます。エアコンの除湿機能を活用することで、過剰な湿気を取り除き、より快適な寝室環境を整えることができます。

寝具の選び方

麻などの熱がこもりにくい素材を選ぶことで、寝苦しい夜でも快適に眠ることができます。素材選びだけでなく、寝具自体の通気性や肌触りも考慮することで、より質の高い睡眠をサポートできます。

その他の方法

いくつかの習慣を取り入れることで、熱帯夜でも快眠を得ることが可能です。

就寝の2時間前までに食事を終える

ぬるめのお風呂に入る

軽いストレッチを行う

部屋を暗くする

リラックス効果のあるハーブティーを飲む

しっかりと水分補給を行うこと

まとめ

夏の熱帯夜は、一年で最も眠りづらい季節かもしれませんが、適切な生活習慣と環境の整え方を取り入れることで、快適な夜を過ごすことが可能です。

体温リズムや寝室環境、そして入眠前の準備を見直し、自分に合った方法を実践することで、質の良い睡眠を手に入れましょう。