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医療法人豊隆会ちくさ病院在宅医療

お尻の悩みを解消!痔の予防と改善策

コラム2024/08/19

お尻の悩みを解消!痔の予防と改善策

お尻の痛みやかゆみ、出血などの症状は、日常生活に大きな支障をきたすものですが、なかなか人に相談しにくい悩みでもあります。

多くの人が自分なりの対処法を試みますが、実際には正しいと思って行っていることが逆効果になっている場合も少なくありません。

特に、日本人の多くが経験する「痔」は、正しい理解と対処が重要です。

今回は、痔の予防法や改善策について、さらに温水洗浄便座の正しい使い方についてご紹介します。

痔には3つの種類がある

いぼ痔(痔核)

内痔核:肛門の内側に発生し、排便時のいきみが原因。

外痔核:肛門の外側に発生し、血栓により痛みや出血を伴うことがある。

切れ痔(裂肛)

硬い便や激しい下痢で肛門の皮膚が切れることで生じる。排便時の痛みが特徴的で、女性に多い。

痔ろう

肛門周囲に膿がたまることから始まり、自然に破れるか切開されることで膿が排出されるが、ろう管が残ることが多い。主に男性に多い。

痔の予防・改善には生活習慣が重要

生活習慣の改善方法

便秘予防:食物繊維を多く摂り、こまめな水分補給。

トイレの使い方:いきみすぎず、3分以内に済ませる。

適度な運動:長時間の同じ姿勢を避ける。

アルコールや香辛料の摂取を控える。

入浴:湯船につかり、お尻を温める。

温水洗浄便座の正しい使い方

  • 水勢は「弱」から始め、徐々に好みの強さに
  • 温度は季節に合わせる
  • 洗浄時間は10~20秒を目安に

こすりすぎによるお尻のかゆみの予防方法

  • ゴシゴシこすらず、押さえるように拭く
  • かゆみが生じた場合は肛門科で診察を受ける

まとめ

痔の予防や改善には、日常生活の工夫が不可欠です。特に、食生活の改善、適度な運動、正しいトイレの使い方、温水洗浄便座を正しく使うことでお尻のトラブルを防ぐことができます。気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。