MENU

医療法人豊隆会ちくさ病院在宅医療

日本人のためのがん予防法

コラム2024/06/18

日本人のためのがん予防法

がんは誰でもなる可能性がある病気で、生活習慣とも深い関係があります。

がんを防ぐためには、正しい知識を持つことが大切です。ここでは、がんのメカニズム、原因、予防法、早期発見の重要性について紹介します。

日本人ががんになる確率

がんは、体の中の細胞が異常に増えることで発生します。人間の体には約37兆個の細胞があり、毎日1兆個の細胞が新しく作られます。

このとき、遺伝子にコピーミスが起こり、それががんの原因となります。日本では、「2人に1人ががんにかかる」と言われており、男性では65.5%、女性では51.2%の確率です。

特に年を取ると、がんになるリスクが高くなります。

感染症ががんのリスクに

がんは、遺伝子のコピーミスだけでなく、喫煙や飲酒、感染症なども原因となります。たとえば、たばこに含まれる物質は遺伝子に損傷を与え、がんのリスクを高めます。

さらに、ピロリ菌は胃がん、肝炎ウイルスは肝臓がん、ヒトパピローマウイルスは子宮頸がんの原因となります。

これらの感染症に対する予防や治療も大切です。

日本人のためのがん予防法

がんはリスクを減らすことが可能です。次のような生活習慣を心がけましょう。

  • 禁煙する
  • 節酒する
  • バランスの良い食事を摂る(特に野菜と果物)
  • 適度な運動をする
  • 適正な体重を維持する
  • 感染症の検査を受ける

これらの対策を取ることで、がんのリスクを減らすことができます。

自治体のがん検診が早期発見のカギ

がんは早期に発見すれば治る確率が高くなります。日本では、大腸がん、胃がん、肺がん、子宮頸がん、乳がんの検診が推奨されています。

これらの検診を定期的に受けることで、早期発見につなげることが重要です。検診の費用は多くの自治体が負担しているので、積極的に受けましょう。

標準治療について知ろう

がんと診断された場合、標準治療を受けることが大切です。

標準治療とは、科学的根拠に基づいた最良の治療法のことで、手術、抗がん剤治療、放射線治療の3つがあります。

これらは健康保険が適用されるので、自己負担は3割程度です。また、高額療養費制度を利用すれば、治療費の負担を軽減することもできます。

代替療法や自由診療は科学的根拠が乏しい場合が多く、効果が期待できないことがあります。

がんと診断されたら、冷静に標準治療を選び、信頼できる医師と相談しましょう。

まとめ

がんは誰にでもなる可能性がある病気ですが、生活習慣の改善や定期検診で予防や早期発見が可能です。

がんに対する正しい知識を持ち、健康を守るための行動を心がけましょう。