コラム2024/04/08
代表的な薬と飲食物 避けた方が良い組み合わせ
複数の薬を同時に服用したときに影響しあうことが薬物相互作用ですが、それと同じことが飲食物と薬の間においても発生する場合があります。高齢者は、腎臓や肝臓などの機能が衰えているので、十分な注意が必要です。
グレープフルーツ
高血圧症や狭心症に使う薬の中の、カルシウム拮抗薬といわれる種類の薬を服用中に、グレープフルーツやグレープフルーツジュースを摂取すると、薬の代謝が阻害され、作用が強くなることがあります(オレンジやミカンなどは影響しませんが、交配種や新種には注意しましょう)。
薬品名
- アダラート
- コニール
- カルスロット
- ペルジピン
牛乳や乳製品
抗菌薬の一部(テトラサイクリン系)や骨粗しょう症に使われる薬の中には、乳製品と一緒に服用すると吸収が阻害され、作用が低下するものがあります。
薬品名
- テトラサイクリン
- ダイドロネル
アルコール類
睡眠薬、抗不安薬、抗てんがん薬、糖尿病薬などは、酒を飲むと作用が強くなります。中には大変危険な場合もあるので、注意が必要です。
薬品名
- ハルシオン
- ベンザリン
- ロヒプノール
- ウインタミン
- デパス
- セルジン
セント・ジョーンズ・ワート
西洋オトギリソウという名前でも知られていますが、明るく元気になるという健康食品や、多くのサプリメントに含まれています。色々な薬の代謝を促進して、効果をさげることがあります。
薬品名
- ワーファリン
- ジゴキシン
- テオドール
- フェニトイン
- リスモダン
ビタミンKを多く含む食品
抗血栓薬であるワーファリンを飲んでいる場合、ビタミンKを含む食費印を摂取すると、作用を弱めます。この薬の服用中は、納豆を食べたりクロレラ(サプリメント)を摂ることは絶対に中止して、緑黄色野菜も大量には食べないようにしましょう。
薬品名
- ワーファリン