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医療法人豊隆会ちくさ病院在宅医療

寝不足大国の日本!質の良い睡眠で健康を手に入れよう!

コラム2023/12/12

寝不足大国の日本!質の良い睡眠で健康を手に入れよう!

経済協力開発機構(OECD)の国際比較調査によると、日本人の睡眠時間は加盟国の中でいちばん短く、平均睡眠時間は6時間18分。アメリカ、フランス、イギリスなど欧米先進諸国と比べても1時間ほど短い。先進国で最低レベルの“寝不足大国”と言われています。

今回は質のいい睡眠のために必要なことをお伝えします

寝室の環境を整える

寝室の環境で重要なことは、部屋を静かで、温度湿度を快適に保ち、暗くすること大切です。

また、これは寝室だけでなく、リビングも同様で、ちょっと暗いなと感じるくらいが、メラトニンの分泌が進み、睡眠を促すには、ちょうどいいといわれています。

場合によっては、昼寝は逆効果

大人は、基本的に昼寝は不要です。夜の睡眠が不足している場合にのみ推奨されます。昼寝はあくまで応急措置。特に高齢者は、昼間の活発な生活習慣をつけることが有用で、適度な運動を行い、昼寝をしないことも大切です。

現役世代は昼寝時間20分間を一つの目安として、14時までに切り上げることが大切です。20分以上を長い時間寝てしまうと、不快感が残ったりしてしまいます。

休日に昼まで寝てしまうのは、睡眠が足りていない証拠

休日にに昼まで寝られるのは、睡眠がいかに足りていなかったかの証拠です。成人に必要な睡眠時間は平均すると7時間前後です。

もし、休日に昼まで寝てしまう方は、実験として、まず1週間、毎日いつもより30分か1時間、長く眠ってみて下さい。日中の体に変化を感じることができれば、睡眠時間の改善、すなわち生活全体を見直すモチベーションになるはずです。ㅤ

質のいい睡眠をサポートするアイテム

睡眠の質を高めるためには、寝具なども重要なポイントです。

例えば自分の体格に合った枕を選ぶことで、安眠を得られることも多いのです。個人個人に合った高さの枕を提供してくれるお店も増えていますから、試してみるのも一つの手です。

また、パジャマ選びについては、寒い時期には少し毛羽立ったものに替えるのがいいですが、厚着をして寝ると寝返りが打ちづらくなり、快眠できないことがあるので注意が必要です。

目覚まし時計は、心地いい目覚めのためには逆効果

睡眠のリズムを突然断ち切ってしまう大音量の目覚まし時計は、心地いい目覚めのためには逆効果です。今では優れモノの睡眠計が発売されており、注目の機能は、「設定した時刻から60分前までの任意の時間の間で、目覚めやすいタイミングでアラームを鳴らしてくれる」点です。この機能に関しては、睡眠を研究する専門家からも「理にかなっている」「スッキリ目覚めがいい」と評価されています。睡眠時間や寝付きにかかった時間、夜中の寝返りも計測してくれるので、自分の睡眠の状態を把握することができます。

まとめ

ある試算によれば、寝不足による経済損失は18兆円に上るとも試算されていますが、テクノロジーの進化により、AIなどの最新技術で睡眠不足に陥る原因が明らかになってきています。睡眠を改善することで、健康増進・疾病予防・労働生産性向上などが期待できます。