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医療法人豊隆会ちくさ病院在宅医療

脂質異常症解説:健康リスクを知り、積極的な生活改善への第一歩

コラム2023/11/20

脂質異常症解説:健康リスクを知り、積極的な生活改善への第一歩

脂質異常症とは

2007年から「高コレステロール血症」と「高脂血症」を統合し、「脂質異常症」と呼ぶようになりました。
これは、血液中の脂質成分が異常値になっている状態を指します。
脂質異常症は、「LDLコレステロール」「トリグリセライド」「HDLコレステロール」の異常値に基づいて診断されます。これらの値が高いままだと、「高コレステロール血症」または「高脂血症」のいずれかに分類されます。この状態が続くと、動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳梗塞などの深刻な病気につながる可能性があります。

脂質異常症の原因

脂質異常症の原因は、遺伝子異常や生活習慣の乱れが挙げられます。自覚症状がほとんどないため、「サイレントキラー」とも呼ばれるこの病気は、220万人以上の推定患者数があり、増加傾向にあります。
LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪のバランスが崩れることで、血管内がドロドロの状態になります。この異常が続くと、動脈硬化が進み、大きな病気を引き起こす可能性があります。
健康診断の数値を重要なサインと捉え、異常が見られた場合は放置せず、早めに対策を講じることが重要です。

脂質異常症の対策

食事療法や運動療法などの生活改善が治療法の中心です。特に飽和脂肪酸の摂りすぎや過剰な糖質摂取に気を付け、定期的な運動を取り入れましょう。禁煙やストレス解消、良質な睡眠も重要なポイントです。

脂質異常症は気づかない内に進行する病気ですが、生活習慣の改善が早期に効果を発揮します。自身の健康管理に気を付け、定期的な健康診断を受けましょう。