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医療法人豊隆会ちくさ病院在宅医療

在宅での酸素療法について

コラム2023/09/28

在宅での酸素療法について

在宅酸素療法(HOT)は、酸素療法が必要な患者さんが自宅で酸素吸入を行う方法です。これは、患者さんの生活質を向上させ、自己管理をサポートする重要な治療法です。

HOTとは何か?

HOTは、在宅で酸素療法を受けることを指し、現在、全国で約15万人の患者さんがHOTを受けています。

HOTを受けることで、多くの患者さんは自覚症状が緩和され、生活の質が向上します。

また、肺や心臓にかかる負担が減少し、病気の進行が抑制されることがあります。

HOTに必要なもの

HOTを行うためには、以下の3つのものが必要です。

酸素濃縮器

部屋の空気から酸素を取り出し、患者さんに供給します。

これは家庭用の電気製品と同じく、コンセントに差し込んで使います。

電気代は1か月で約1000円ほどで、騒音も少ないです。

カニューレ・マスク

酸素を患者さんの体に送るためのチューブやマスクです。

鼻から吸入する場合にはカニューレ、口と鼻から吸入する場合にはマスクが使われます。

携帯用酸素ボンベ・デマンドバルブ

外出時には酸素濃縮器を持ち歩くことが難しいため、携帯用の酸素ボンベを使用します。

停電時の備えとしても重要です。

バルブに呼吸同調器を取り付けることで、酸素の無駄遣いを防げます。

費用と健康保険

HOTは健康保険が適用され、1か月あたりの費用は1割負担の場合で約7700円、訪問診療を受けている場合は約15000円程度です。しかし、酸素療法を受けない場合、入院の可能性が高まるため、医師の指示に従い正しく使用することが重要です。

まとめ

在宅酸素療法(HOT)は、息切れを緩和し、生活の質を向上させ、病気の進行を抑制する手助けをしてくれます。

酸素濃縮器、カニューレ・マスク、携帯用酸素ボンベといった必要な装置を、医師の指示に従って正しく利用しましょう。