コラム2023/09/21
認知症の方をサポートする方法は?
認知症の方に対してどのように接するのが望ましいか。今回は、家族やケアマネージャーなどサポートする方々がどのような支援体制を組むのがよいのかについてお伝えさせていただきます。
頼れる仲間を作るための接点を増やす
役割分担ができる複数の仲間がいることが大切です。専門職だけでなく、友人、知人、近所の人、地域で活動する仲間たちも大切なサポートネットワークです。
共通の興味や関心事を共有し、お互いに助け合い、楽しい瞬間と難しい瞬間を一緒に過ごすことができます。
また、1人だけに頼りすぎることは避け、その人が疲れたり不在になったりした場合でも、チーム全体でサポートが継続できるようにしましょう。
認知症の当事者同士とつながる
頼れる仲間がいても、認知症に関する不安や気持ちを理解してもらうことは時折難しいことがあります。
このような状況で頼りになるのは、同じように認知症と向き合う仲間や経験者です。
地域で認知症の当事者同士が交流する「本人の会」などの場所を探すことがおすすめです。
認知症の方々の知識(ストーリー)を増やす
先輩たちの経験を共有した本も参考になります。
それぞれのストーリーや生活の工夫を通じて、認知症に対する理解を深めることができます。
先輩たちが異なる年齢、性別、症状を持つこともあるかもしれませんが、共通の認知症という経験を共有することで、気持ちや経験に共感し合い、「あるある!」と共通の理解を築くことができ、貴重な支えとなるでしょう。
オフラインで仲間が集まる場所にいってみる
ピアサポートは、「ピア」とは仲間の意味を持ち、専門職によるサポートではなく、認知症のある方同士が体験や思いを共有し、お互いに助け合う取り組みです。いくつか例をあげます。
認知症のある本人の会
認知症のある方同士が集まり、交流する場です。食事を共にしたり、作業を行ったりするなど、活動内容は場所によって異なります。
認知症カフェ
認知症のある方、家族、介護の専門職、認知症に関心のある人など、年齢や立場に関係なく参加できる場です。これらの場で、支え合いや情報交換が行われます。また、若年性認知症の方々向けの集まりも存在します。
これらの支援活動に参加するには、地域包括支援センターや役所の介護保険担当窓口に問い合わせることがスタート地点です。
地域の支援ネットワークを活用し、認知症に関連する様々な情報やサポートを受けることができます。