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医療法人豊隆会ちくさ病院在宅医療

認知症とともに歩むためにはv0l.1

コラム2023/08/30

認知症とともに歩むためにはv0l.1

認知症の利用者に対してどのように接するのが望ましいか。そのためには利用者側の見方を理解する必要があります。

認知症とは、どのような状態のことを言うのか

認知症は、脳の機能が徐々に低下し、記憶力や思考力、判断力などが影響を受ける状態を指します。

この症状は、日常生活において困難や混乱を引き起こすことがあります。

一般的な認知症の定義や症状は、主に医療者や介護者の視点から説明されることが多いですが、当事者自身の立場から説明することは確かに難しいものです。

認知症のある方々は、自分の心と身体で何が起こっているのかを正確に伝えることが難しく、周囲の理解を得るのも一層の困難が伴うことがあります。

認知症と共に生きる第一歩として、まずは認知症とは何か、認知機能がどのように影響を受けるのかを正しく理解することが大切です。

この理解を通じて、当事者や周囲の人々が共に支え合い、適切なケアやサポートを提供することができるようになるでしょう。

現状を知る

日常生活の中で、自分の心身の変化に気づき、それに向き合うことは、健康と幸福のために欠かせないステップです。

時には不調や違和感を感じても、それを無視して通常通りの生活を続けることがあります。

しかし、違和感や変化に気づくこと、そしてそれを受け入れることが大切です。

自分自身を大切にし、素直な気持ちで自己観察をすることで、問題や課題に早く気づき、適切な対処ができるようになります。

「普通にできていたことができなくなっている」や「今までとちょっと違うかもしれない」といった感覚は、大事にするべきサインかもしれません。

自分の状態を認識し、その違和感に耳を傾けることで、早めに必要な手段を講じることができます。

自分の健康と幸福を守るために、自己観察を大切にし、必要なケアや対応をする第一歩となるでしょう。

まとめ

「認知症」と聞くと、身の回りのことができなくなる、介護施設に入る必要があるなどのイメージが浮かぶかもしれませんが、それはあくまで一部の側面であり、実際の認知症の経験は多様で個人差が大きいものです。

疾患の種類、周囲の環境、これまでの生活などの要因によって影響を受けます。

認知症の症状や経験は多様であることを知り、状況を客観的に見つめ、適切な情報を得ることで、正しい理解と対処ができるでしょう。