コラム2023/07/13
入院には「保証人」や「保証金」が必要?
入院時に病院に提出する入院申込書には、ほぼ例外なく、入院費用の支払いを担保してくれる連帯保証人を記載する欄があります。
また、身元引受人(緊急連絡先)の記載を求められる場合もあります。
入院保証金は入院によって発生する費用を先に払い、退院時に入院費用と精算され、残金があれば返金されるしくみです。
今回は入院時の「保証人」や「保証金」についてご紹介させて頂きます。
「保証人」を2名求める病院もある
例えば親が入院する場合、もう一方の親が手続きをするのが難しく、子どもが手続きをする場合は、「入院保証人」を求められます。
緊急の連絡先、利用料金などの支払い、遺体や身柄の引き取りなどを保証するものです。
保証人を1名ではなく2名、あるいは「緊急連絡先」を別途求めるなど、内容は病院ごとに違います。
保証人が2名の場合は、通常、1名は「別世帯」を条件としています。
一人っ子の場合は選択の余地はありませんが、兄弟がいる場合は、相談の上で誰が署名するか決めたほうがいいでしょう。
容態の急変などで、たびたび病院から連絡が入る可能性もあるからです。
「入院保証金」は現金で求められることも
通常、「入院保証金」は、退院時に精算されますが、5〜10万円くらいが相場だと考えておきましょう。クレジットカードでの支払いができず、現金払いのみとする病院もあります。
親の医療費や介護費を誰がどこから支払うかを事前に決めていない場合、突然の費用負
担に困惑するケースも珍しくありません。
親族間トラブルに発展する可能性もあります。
また、入院時に必要な衣類や洗面用具などは、ほとんどが病院内で入手またはレンタルができます。
高齢の親が一人暮らしの場合は、事前に必要なもの一式をバッグにまとめ、緊急の入院時にそれさえ持っていけばいいように準備しておくのもおすすめです。
入院時に必要なもの
病院に提出するもの
- 健康保険証
- 後期高齢者医療被保険者証
- 診察券
- 入院申込書
- 連帯保証書 (保証人を2名(別世帯含む)求める病院が多い)
- 印鑑 (認印)
- 入院保証金 (現金支払いのみの場合に注意)
入院生活で使用するもの
- 現金
- 寝巻、下着
- 洗面、入浴用具
- 湯茶用具
- 食器類
- タオル類
- スリッパ、ルームシューズ
- 必要最小限の日用品
まとめ
入院は予期せぬタイミングで突然やってきます。
そうなった時、身元保証人の確保に手間取ったり、慌てて銀行に走ったりなど無駄な時間を費やさないよう、事前に予備知識を備えておきましょう。