コラム2023/04/13
体脂肪コントロールで、健康的なライフスタイルを手に入れよう
体脂肪は健康維持に必要なもの
体脂肪と聞くと、嫌なイメージが先行してしまうがちですが、実は健康を維持するためになくてはならない役割を果たしています。
例えば…「細胞膜などの構成成分」、「エネルギーの備蓄」、「体温の維持」、「内臓を守るクッション的な役割」などです。
人間の体は数十兆個の細胞からできていますが、成分から見ると約半分が水分(男性が65%、女性が55%)、その他はタンパク質と脂質がほとんどとなっています。標準的な脂質の割合は、男性が18%、女性が23%程度で、皮下脂肪などの貯蔵脂質と、細胞膜の成分などの構造脂質とがあります。
エネルギー源として取り入れられた糖質、脂質、タンパク質などの栄養素は体内で必要なエネルギー源として消費され、余ったものは脂肪の形で皮下などに蓄えられます。このストックは遭難や病気などで一時的に外からの栄養素の補給がストップしたときなどには再びエネルギー源として利用されます。
しかし、食事からのエネルギー補給が長時間ストップすると、この貯蔵脂肪も底をついてきます。すると、身体を構成しているタンパク質がエネルギー源として使われることになります。肉がこそげ落ち、体重が減少し、骨と皮だけになって、やがて死に至ることもあります。
肥満の判定は体脂肪率で判定
体脂肪率が男性で20%、女性で30%を超えると軽度肥満、男性で25%、女性で35%を超えると中等度肥満、男性30%、女性40%を超えると高度肥満とされています。体格的に「痩せ」に分類されていても、体脂肪率が高ければ肥満で、いわゆる「隠れ肥満」と呼ばれます。
体脂肪のつく場所
体脂肪が蓄積する場所によって肥満のタイプが異なります。お尻より下にたまるものを下体型肥満(洋梨型)、おなかより上にたまるものを上体型肥満(リンゴ型)、内臓に溜まるものを内臓脂肪型肥満、おなかの皮下にたまるものを皮下脂肪型肥満と呼びます。上体型肥満かつ内臓脂肪型肥満の場合、糖尿病や高血圧のなどの合併症起こしやすく、更年期を過ぎた女性の上体型肥満は、非肥満の健康女性より約8倍も糖尿病にかかりやすいと言われています。
脂肪細胞数が増える肥満に注意
中年太りは、脂肪細胞のサイズが肥大化しただけで、やせると元に戻ります。子供の肥満が大人の肥満につながっていく場合、脂肪細胞の数が増えて、さらにサイズも肥大化しているのが特徴です。ダイエットによって中性脂肪が燃焼して脂肪細胞が収縮しても、細胞数が減らないので瘦せにくいのが特徴です。
まとめ
今回は、体脂肪に関してお話をしました。
バランスの良い食事と体調管理で、適度な体脂肪率を維持していくことが大切です!