コラム2023/02/23
ちゃんと正しい言葉を使えていますか?
この言い方は使い方あってるかな?と気になることはありませんか。今回はそんな間違えて覚えていそうなことわざのご紹介です。
「情けは人のためならず」
〇「人に情けをかけて優しくしよう」
✖「情けをかけることはその人のためにならない」
人に対して情けを掛けておけば,巡り巡って自分に良い報いが返ってくるという意味の言葉です。
「浮き足立つ」
〇「不安や恐怖で落ち着かない」
✖「嬉しくて楽しみで落ち着かない」
「浮き足立つ」は、「浮き足」で「立つ」ことから、「落ち着きをなくし、今にも逃げ出しそうなこと」をいいます。
「気が置けない」
〇「気を使わないでいい」
✖「油断できない」
相手に気づまりや遠慮を感じさせないさまをいいます。
「気が置けない(気の置けない)」は「気が置ける」の反対ですから,「気遣いの必要がない」「遠慮がいらない」という意味になります。
「役不足」
〇「実力に対して役や仕事が軽い」
✖「役や仕事に対して実力不足」
俳優などが与えられた役に満足しないことや振り当てられた役に対して不満を抱くこと。与えられた役目に満足しないこととなります。
「檄を飛ばす」
〇「自分の意見を広める」
✖「励ます、気合を入れる」
人々を急いで呼び集める意味です。
「割愛する」
〇「惜しいと思うものを手放す」
✖「不要なものを省略する」
もともとは仏教語で,愛着の気持ちを断ち切ることを意味します。
「煮詰まる」
〇「議論が十分になされ、結論寸前の様子」
✖「議論に行き詰って困る様子」
煮えて水分がなくなると思えばイメージしやすいです。
そのため 「煮詰まる」は,煮物などでだんだんと煮汁が少なくなっていくことを言う言葉です。
まとめ
「割愛します」は、仕事の現場でよく使われていると思いますが、「省略する」といった意味で認識している方が多いのではないでしょうか。
本来持っている意味からどのように言葉が変化しているかを、さらになぜ変化したのかまで理解できると面白いだけでなく、言葉に対する感度も高まりそうですね。