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医療法人豊隆会ちくさ病院在宅医療

知らぬ間に「スマホ認知症」になっていませんか?

コラム2023/01/19

知らぬ間に「スマホ認知症」になっていませんか?

スマートフォンを多用する50代以下の世代で、心身に不調をきたす人が増えているようです。

TwitterやInstagramなどSNS(交流サイト)を通じた情報収集・発信、ショッピング、ゲームや動画視聴などで「長時間利用が当たり前」という依存状態も珍しくないのではないでしょうか。

今回は、そんなスマホ認知症についてご紹介します。

スマホ認知症とは

近年、物忘れ外来を受診する若い世代が増加しています。

そういった傾向から、スマホ認知症の発見に繋がりました。

そのため、ほんと最近の話になっています。

若年患者の特徴として、「人や物の名前が出てこなくなった」「簡単な計算さえできなくなった」など、日常的に深刻な物忘れの症状に悩まされているとの訴えが多いようです。

こうした症状はアルツハイマー型認知症と似ているものの、MRI(磁気共鳴画像装置)などの検査では、異常はみられません。

生活歴の聞き取りのほか、認知機能テストなども用いて調べていくと、脳機能の低下がみてとれます。

スマホ認知症の症状

スマホ認知症は記憶力・集中力の低下や注意力の散漫、言語障害のような認知症と同じような症状が発生します。

症状は一時的なものが多く回復することが多いです。

しかし、スマホ認知症の場合、若年性認知症に繋がる可能性があります。

スマホ認知症を発症する世代は学生や仕事を生活の中心としている世代です。

そのため、一時的とはいっても私生活への影響は大きいです。

学校や仕事への影響が睡眠不足につながり、健康状態が悪化する可能性もあります。

スマホ認知症の原因

スマホ認知症の原因はスマホからの過剰な情報収集です。

脳の前頭前野が処理出来ないほどの情報が毎日入ってくることで、脳の容量がパンクしてしまいます。

何気なく見ている動画やニュースでも、情報を処理するために脳は活発に働いているのです。

本来人間の脳は、情報を取り入れ、処理し、外に吐き出すまでが一連の流れとなっています。

「何気なく」取り入れてしまうと、どこにも吐き出されず蓄積されることが多いです。

情報が溜まっていくことで、容量オーバーになってしまうことも頷けます。

脳の疲弊が深刻化すると、新たな情報を取り込む機能や情報を思い出す機能が低下してしまいます。

さらに、スマホのブルーライトも人体にとって悪影響を及ぼします。

就寝前にブルーライトを多量に浴びることで睡眠ホルモンの分泌量が減少します。

その結果、寝つきが悪くなったり途中で覚醒したりと、睡眠不足の原因に繋がります。

睡眠不足は情報処理能力を低下させ、ますます物忘れに拍車をかけているのです。

スマホ認知症は若者だけに言えることでもない

スマホ認知症は若者だけでの病気ではありません。

2020年の調査によると50代のスマホ利用率は90%、60代でも75%に上ります。

最近は高齢者にも使いやすい機種が増え、スマホへのハードルも下がりつつあります。

スマホ使用率が若者の間で高い事はもちろん、高齢の方の中でも増加してきています。

若者だけでなく、全ての年齢においてスマホ認知症の危険性は存在しているのです。

脳疲労によって脳の老化が進むことで、他の認知症発症リスクも上がってしまいます。

NHKオンライン

https://www.nhk.jp/p/asaichi/ts/KV93JMQRY8/episode/te/5MKZRGMXQX/

まとめ

チェックリストを見ると結構当てはまることが多いかなと思います。

診察をして治していくものというよりも生活習慣を変えていく必要があるのかなと思います。

過ぎたるはなお及ばざるがごとし。

便利なツールの裏側にあるデメリットにも目を向けて、使いすぎには注意しましょう。