コラム2023/01/13
認知症本人大使「希望大使」って知っていますか?
認知症本人大使「希望大使」って知っていますか?
認知症について学ぶことはあれど、なかなか実際の困りごとなどニーズがわかりにくいなと感じたことはありませんか?
百聞は一見に如かずと言いますが、厚生労働省では、認知症の人本人からの発信の機会が増えるよう、希望大使という国が行う認知症の普及啓発活動を進めています。
希望大使とは
令和元年6月にとりまとめられた認知症施策推進大綱では、「普及啓発・本人発信支援」を認知症施策の柱の1つとしています。
厚生労働省では、認知症の人本人からの発信の機会が増えるよう、5人の認知症本人の方を「希望大使」として任命しました。
「希望大使」には、国が行う認知症の普及啓発活動への参加・協力、国際的な会合への参加、認知症とともに生きる希望宣言の紹介等に取り組んでいただいています。
また、全国それぞれの地域で暮らす認知症の人と共に普及啓発を進める体制を整備し、発信の機会を拡大することを目的として、都道府県ごとに「地域版希望大使」を設置することを目指しています。
「地域版希望大使」には、認知症サポーター養成講座の講師であるキャラバン・メイトへの協力、都道府県が行う認知症の普及啓発活動への参加・協力等に取り組んでいただきます。
このように、認知症本人の方に働きかけていただくことで啓蒙をしていくというものです。
希望大使の活動について
【令和元(2019)年度】
○令和2年1月20日、認知症本人大使「希望大使」の任命イベントを開催。
・フォトレポート
・プレスリリース
・なかまぁるホームページ「認知症とともに生きる「希望大使」、誕生」
【令和2(2020)年度】
○認知症の人からのメッセージ動画作成の企画運営に携わる。
○世界アルツハイマー月間(9月)での活動
・東京都品川区 ~しながわ みんなで想う橙(オレンジ)プロジェクト~ への参加
認知症当事者の皆さんのアイデアをもとに、希望大使(柿下秋男さん)と品川区役所の認知症施策担当の皆さんがイベントを企画し、区役所正面玄関の花壇にマリーゴールドなどのオレンジ色の花を植えたり、当事者からのメッセージが貼られた認知症普及啓発パネルを作成。
【令和3(2021)年度】
○令和3年度も「希望大使」や「認知症の人と家族の会」「日本認知症本人ワーキンググループ」に協力いただき、全国の認知症の人本人が自分らしく前向きに認知症とともに生きていく姿と、周囲の方の本人への思いなどを取材し、メッセージ動画を作成。
コロナ禍で動きにくい状況もあったと思いますが、動画等での発信もされているため、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
厚生労働省 認知症本人大使「希望大使」認知症の人からのメッセージ
地域版希望大使の活動について
○地域版希望大使の任命状況(令和4年12月現在)
静岡県、香川県、大分県、神奈川県、愛知県、埼玉県、東京都、兵庫県、岐阜県、長崎県、千葉県、高知県、愛媛県、京都府
今、全国に44人の地域版希望大使がおり、愛知県には2人が活動されています。
愛知県の活動に関しては別途ご紹介させていただきます。