コラム2022/11/07
2022年に介護保険適用 「排泄予測支援機器」とは?
「排泄予測支援機器」と聞いてパッと何かわかりますか?
高齢者などの膀胱内の尿量を超音波で把握し、排泄タイミングを予測する機械です。
今回は「排泄予測支援機器」について解説させていただきます。
「排泄予測支援機器」ができること
自分でトイレに行けるが、身体機能の低下でトイレに着くまでに時間がかかり不安な方は、尿のたまり具合が確認できるので、事前に余裕をもってトイレに移動ができるため、失敗を減らすことが可能になります。
また、歩行が困難で介助者の移乗などの介助が無いとトイレに行けない方は、介助者が尿のたまり具合を確認でき、適切なタイミングでの声掛けやトイレへの誘導を行えるので、漏れを減らすことができます。
新発売の製品になるの?
排泄予測支援機器はすでに一般向けに販売されていましたが、2022年4月から、介護保険の対象(特定福祉用具販売)となりました。
対象の条件を満たしていれば、介護保険の適用により費用総額の1割~3割の負担で購入することができます。
特定福祉用具販売とは?
購入費用が介護保険適用となる福祉用具です。
衛生的な理由によりレンタルに適さない福祉用具5種類が主に指定されています。
特定福祉用具の追加変更について
2022年3月28日、特定福祉用具販売の対象となる特定福祉用具の追加変更があることが厚生労働省より発表されました。
今回の通知により、要介護者の尿量を推定し、排泄のタイミングを予測する「排泄予測支援機器」が特定福祉用具に新たに追加されることが明らかになっています。
2022年4月より、排泄予測支援機器の購入には介護保険が適用されることとなりました。
介護する人も介護を受ける人もストレスが少なくなる、技術や機器の開発・改善に、これからも期待が高まります。
まとめ
頻尿が気になる、失禁が多い人などは、ご検討してみてはいかがでしょうか。