コラム2022/09/15
ウーパールーパーの人気が再燃中!?~「カエルツボカビ病」に注意~
ウーパールーパーは、「サンショウウオ」と呼ばれるグループに属する両生類です。
1980年代にTVのCMに使用されたことで脚光を浴びました。
そんなウーパールーパーですが、近年、人気が再燃しているそうです。
ウーパールーパーが死んだときの対応の仕方が斬新だったので、今回はウーパールーパーについてご紹介させていただきます。
ウーパールーパーは両生類
両性類は成長の過程で姿を変えます。
えら呼吸から肺呼吸になり、環境へ適応していきます。
幼生の時にはあったえらが、成熟期を迎えると消失します。
身近な例を挙げると、オタマジャクシが肺呼吸で適応できるようになったのがカエルです。
カエルのように姿形が変わる種もいれば、ウーパールーパーのように変態せずに成熟期を迎える種類もいます。
これは、幼生成熟(ネオテニー)と呼ばれます。
ウーパールーパーの大きさ
ウーパールーパーは、成長すると25cm程度の大きさになります。
稀に30cmを超えることもありますよ。
大きく育つことを想定して飼育する必要があります。
これを知ると、改めてウーパールーパーがサンショウウオなんだなと思いますね。
ウーパールーパーの寿命
ウーパールーパーの寿命は5〜8年程度とされています。
水質管理に注意して飼育することで、10年以上生きるケースも珍しくありません。
長寿記録に関しては非公式ですが、パリで飼育されていたウーパールーパーが25年生きたという事例もあります。
長く付き合っていける種ということですね。
ただ、ウーパールーパーが突然死することがあります。
ウーパールーパーが突然死した場合には、ほぼ確実に死因はわからないと言われています。
ウーパールーパーという呼び方
アホロートル
ウーパールーパー
メキシコサラマンダー
Ambystoma mexicanum
ウーパールーパーとはTVのCMで使用されたキャラクター名ということで、種族名ではないというのが驚きですね。
正式名はメキシコサラマンダーになるそうです。
ウーパールーパーのご飯は?
人工飼料
冷凍アカムシ
小さなウーパールーパーには1日1回食べさせます。
大きなウーパールーパーは、それほどエネルギーを必要としないので、1週間に数回程度で構いませんよ。
ウーパールーパーが死んでしまったら
死んでしまった死体は、残念ですが可燃物として処理するのが一般的です。
よく、庭などに埋めてお墓を作ってあげる、という話を聞きますが、これはやってはいけません。
ウーパールーパーに限らず両生類はすべて「カエルツボカビ病」を保有している可能性があり、これが野外に出ると日本の野生の両生類を絶滅に追いやってしまう可能性があるからです。
そのため、一般的なのはゴミとして処理することです。
水分を大量に含んでいるので、キッチンペーパーやティッシュでくるみ、ビニール袋に入れて可燃ごみとして扱います。
心が痛むかもしれませんが、トイレに流すのも方法になります。
まとめ
ウーパールーパーは慣れると飼い主に餌をねだる仕草を見せたり、飼い主の手から餌を食べたりとかわいいペットですが、野外に捨てたり,逃がしたりせずに,最後まで責任を持って飼育する必要があるでしょう。