コラム2022/09/08
手足口病だけじゃない!ヘルパンギーナも警報が出ています
先日、コロナ禍において手足口病の感染が止まらないというお話をさせていただきました。
記事の中で、手足口病は子どもの三大夏風邪であること、手足口病以外にはヘルパンギーナとプール熱(咽頭結膜熱)があり、改めてお話しすると書かせてもらいました。
そんなヘルパンギーナですが山形県で3年ぶりに警報が発令される状態になったということで、早めにお伝えをさせていただくことにしました。
ヘルパンギーナとは
ヘルパンギーナは、発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性の発疹を特徴とした急性のウイルス性咽頭炎であり、乳幼児を中心に夏季に流行する。いわゆる夏かぜの代表的疾患である。その大多数はエンテロウイルス属に属するウイルスに起因し、主にコクサッキーウイルスA群である場合が多いが、コクサッキーウイルスB群やエコーウイルスで発症する場合もある。
※国立感染症研究所の説明参照
ヘルパンギーナの特徴
□6月〜8月にかけて、乳幼児に流行する夏風邪の一種。
□何度もかかってしまうことも。
□まれに大人も発症する。
どんな症状?
潜伏期間は、3〜6日。
39℃以上の熱が1〜3日つづくと同時に、のどが赤く腫れて小さな水疱がたくさんできます。水疱は2〜3日でつぶれて黄色い潰瘍になります。
のどの痛みが強いために、食事や飲みものを受けつけなくなることから、「脱水症状」を起こすこともあります。
感染対策については?
ヘルパンギーナは、くしゃみなどの際に出る飛沫によって感染する「飛沫感染」と、舐めて唾液や鼻水がついたおもちゃの貸し借りなど、手が触れることで感染する「接触感染」が主な感染経路です。
また、回復後も口(呼吸器)から1〜2週間、便から2〜4週間にわたってウイルスが排出されるので、おむつなどの交換後に汚染された手指を介して感染が広がります。
これは手足口病と一緒ですね。
そのため、手指消毒やマスク着用が大事になってきます。
ヘルパンギーナ警報は山形県で発令!
山形県は8月31日、「ヘルパンギーナ警報」を発令しました。
発令は2019年7月以来、約3年ぶりとのことです。
県によると、8月22~28日の1週間で、県内29の小児科定点医療機関から報告された患者数は、1機関あたり6.21人となり、警報発令基準の6人を超えたため発令に至ったそうです。
まとめ
コロナ禍において、子供のマスク着用は必須ではありません。
しかし、ここ最近の手足口病やヘルパンギーナのことを考えると、マスクは着用していたほうがいいのかもとも思えます。
手洗い、手指消毒はもちろん、複数人の子と遊ぶ時などは一層注意をするようにしたいですね。