コラム2022/09/01
ペットボトル症候群とは?
ペットボトル症候群とは「清涼飲料水ケトーシス」と呼ばれる症状です。
清涼飲料水など糖分が含まれた飲料を過度に摂取することで、血液中の糖分や「ケトン体」と呼ばれる成分の値が高くなり、体調不良を引き起こします。
喉の乾き、倦怠感、腹痛、吐き気、多尿などが主な症状で、ひどい場合は意識の低下と昏睡常態へ至る場合があります。
通常は血糖値が高くなると膵臓からインスリンが分泌され、体内の血糖値を下げる働きをします。
一方で摂取する糖分が多く、高血糖の状態が続くと、この働きが鈍くなってしまい、糖分の代わりに脂肪やタンパク質がエネルギー源に使われます。
このとき発生するのがケトン体で、ペットボトル症候群を引き起こす作用を持ちます。
糖分が多く入っている飲み物
清涼飲料水やジュース、炭酸飲料などのソフトドリンクには糖分が多く含まれています。
日常的に糖分が入ったものを飲んでいると、血糖値が上がり、体調不良が引き起こされたり、糖尿病の要因になったりするので注意が必要です。
代表的な清涼飲料水の糖分量
商品名 糖質 3gスティックシュガー換算
ポカリスエット(500ml) 約30g 10本
アクエリアス(500ml) 約24g 8本分
DAKARA(500ml) 約21g 7本分
コカ・コーラ(500ml) 約57g 19本分
CCレモン(500ml) 約51g 17本分
午後の紅茶レモンティー(500ml)約35g 12本分
適切な水分補給の方法
清涼飲料水などのソフトドリンクは、あくまで甘さや味を楽しむための飲料なので、夏場の水分補給には向いていません。
熱中症や脱水の予防のためには糖分が含まれていない水やお茶などで水分補給をおすすめします。
糖分が入っていないとしてもカフェインが含まれている飲料水は利尿作用がありますのでノンカフェインである麦茶やルイボスティーであれば脱水の心配がないでしょう。
運動をして汗を書いた後は、糖分が少ないスポーツドリンクを選んで飲むとよいでしょう。糖分の量は、ペットボトルに記載されている栄養成分表示を見て確認してみてください。