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医療法人豊隆会ちくさ病院在宅医療

コロナ禍で資格を取る人が急増!?~資格の種類って?~

コラム2022/08/17

コロナ禍で資格を取る人が急増!?~資格の種類って?~

コロナ禍での雇用や景気への不安が反映される形で資格取得を促すユーキャンでは全体受講者数が前年の1.5倍になったという話もありますが、皆さんは何か始めたなどありますか?

これから医療系で活躍できる資格をご紹介できればと思いますが、まず初めに資格の種類についてお話しさせていただきます。

資格の種類

資格には大きく分けて3種類あります。

(1) 国家資格(技能検定含む)

(2) 公的資格

(3) 民間資格

 

国家資格

文部科学省からは「国家資格とは、国の法律に基づいて、各種分野における個人の能力、知識が判定され、特定の職業に従事すると証明される資格。法律によって一定の社会的地位が保証されるので、社会からの信頼性は高い。」と説明されています。

そのため資格の制度に法的な裏付けが存在し、そこに資格付与方法・資格付与基準についての明確な記述があり、中央省庁または都道府県レベルの地方自治体が所管する資格が国家資格とされます。

また、国家資格はその必要性によって3種類の資格に区分されます。

業務独占資格:弁護士、公認会計士、司法書士のように、有資格者以外が携わることを禁じられている業務を独占的に行うことができる資格。

名称独占資格:栄養士、保育士など、有資格者以外はその名称を名乗ることを認められていない資格。

設置義務資格:特定の事業を行う際に法律で設置が義務づけられている資格。

平均的に代表的な国家資格は、医師、税理士、公認会計士、行政書士など、難易度の高いものが多いですが、中にはそれほど高くない資格もあります。

公的資格

公的資格とは、文部科学省・経済産業省などの省庁や大臣などが認定している資格で、試験の実施期間は民間団体や公益法人などになります。

一般的に知名度が高い資格が多いのも特徴です。

国家資格に準ずる信用度があるためにキャリアアップ・就職・転職の武器になります。

そのため、国家資格と民間資格の中間に位置付けられる資格と思うとイメージしやすいかと思います。

他には、商工会議所法に基づき日本商工会議所や各地商工会議所が主催する検定試験や、省庁からの通達により後援を受けている検定試験、公益法人が法律とは無関係に実施している検定試験、地方自治体が法律と無関係に実施している検定試験など、何らかの理由により公的性質を帯びている国家資格以外の資格を言います。

代表的な資格には、日商簿記検定や英検、介護支援専門員、秘書技能検定、カラーコーディネーターなどがあります。商工会議所や文部科学省が主催や、後援のものが多いです。

民間資格

民間資格とは、民間企業や団体などが独自の審査基準を設けて、認定する資格です。

中には、国家資格や公的資格と同様の知識やスキルの持ち主として評価される資格もあり、種類もビジネスに直結するものからニッチ市場向けの珍しい資格まで豊富にそろっています。

法令で規定されたものではないため、業界や企業によっては国家資格や公的資格と同様に知識や技能があるものとして広く認知されている資格から、社会的な評価のほとんどないものや、企業が自社の活動のために従業員に対して付与するもの、社外では通用しない社内内部の資格まで、さまざまなものが存在しますが、中には直接職業に結びつく資格もあり、認知されている信用度や価値のレベルが高い資格ほど取得が困難になります。

代表的な民間資格としては、TOEICやMOS、パソコン検定、臨床心理士、診療報酬請求事務能力認定試験などがあげられます。

※ベンダー資格

「自社で開発した製品についてそのユーザーが適切な操作技術や管理技術を満たしていることを認証する」ことを目的とした資格も民間資格に含まれます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。資格を取るといっても種類や受験資格などいろいろあります。

自分の興味やこれまでの経験でとれるものなど一度考えてみるのもいいかもしれませんね。