コラム2022/06/24
閉塞性動脈硬化症について
閉塞性動脈硬化症とは
足の血管の動脈硬化がすすみ、血管が細くなったり、つまったりして、充分な血流が保てなくなる病気です。
高血圧や糖尿病、高脂血症など、動脈硬化を引き起こしやすい疾患と合併することが多く、その原因はよく分かっていません。
動脈硬化は全身の血管に起こりますが、閉塞性動脈硬化症は、主にお腹から足の動脈にかけて、しばしば起こります。
動脈硬化によって血管が細くなるため、血液の流れが悪くなります。保温に気を付け、清潔にし、足先に傷を作らないようにすることが大切です。長時間経っていたり、正座をしたりするのはあまりよくありません。
症状
症状は4期に分けられます。
1期では、まだ閉塞が軽度の為、しびれや冷感を感じる程度です。
2期になると、間歇性跛行期と呼ばれ、長く歩くなどの運動をすると足が痛み、歩くことができなくなります。
3期では、安静にしていても痛みが出るようになり、4期になると潰瘍や壊死がみられ、指先の細胞が死んで皮膚が黒ずみ、組織が損傷し、重度の場合、切断が必要になることもあります。
※間歇性跛行とは…
足の血行が悪いために、長時間歩くことができません。
一定の距離を歩くと、筋肉が痛み硬くなってそれ以上歩けなくなりますが、しばらく休むと回復するという状態(症状)を“間歇性跛行”と呼びます。
安静時には必要量の血液がかろうじて流れている状態ですが、歩くと、酸素が十分に行き渡らないようになってしまうことが、このような症状を引き起こす原因とされています。
予防
予防のためにまず必要な事は禁煙です。
また、寒い季節は四肢の保温に十分に気を付け、傷をつくらないように注意しながら可能な範囲で適度な運動を心がけるようにしましょう。
また、食事に関しては、コレステロールの多い食品を避け、食物繊維の多い食事を心がけるようにしましょう。
パーキンソン病の薬物療法
閉塞性動脈硬化症の治療は急性期と慢性期でその治療方法が違ってきます。
急性期の場合は、入院し、外科的な処置や、血栓を溶かす薬を点滴で入れていきます。
慢性期の場合は、血栓ができにくくなる薬(ワーファリンなど)を内服します。
まとめ
今回は、閉塞性動脈硬化症についてお話をしました。関わっているご利用者様でも同様の疾患をお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか。
どれくらいの段階なのか、日常生活でよくないことをしていないか、一度チェックしてみてください。