コラム2022/06/17
「梅雨だる」の原因と対策
梅雨の時期になると何となく体がだるい、肩がこるといった「梅雨だる」を訴える方が多くなります。
「梅雨だる」の原因
低気圧が続く
梅雨のこの時期、大気は低気圧配置になります。
大気が低気圧になると、身体は副交感神経が優位に働くようになります。
副交感神経は、緊張をほぐして身体を休ませる神経ですので、身体がお休みモードになって、「だるい」「やる気が出ない」と感じてしまうのです。
低気圧が続くと「ヒスタミン」という炎症物質の分泌が多くなり、肩こり、偏頭痛などがひどくなる場合があります。
気温の寒暖
この時期は、雨で気温がぐっと下がったかと思うと、翌日は真夏のような暑さになったり、同じ一日でも朝夕は冷え込んだりと、気温差の激しい時期でもあります。
このような気温差は、身体にとってストレス・ダメージとなり、疲れやすくなってしまうのです。
湿邪
「湿邪」とは、体内の余分な水分が引き金となって消化器系に影響をおよぼし、だるさや食欲不振、消化不良、下痢や便秘を引き起こす病気のことです。
湿度が高く、身体の代謝も落ちがちなこの時期にかかりやすくなります。
「梅雨だる」の解消方法
起きているときに交換神経が、休んでいるときに副交感神経が優位に働くよう、生体リズムを整える様な生活習慣を心がけることが大切です。
・朝起きたらカーテンを開けて光りを浴び、体内時計をリセットする
・雨や曇りでもカーテンを明け、部屋を明るくする
・きちんと朝食をとって活動モードに
・日中は意識して活動的に
・ウオーキング、ジョギング、雨ならストレッチなどの軽めの運動を習慣に
・夜はぬるめのお湯にゆっくりつかり心身をリラックス
・睡眠は充分にとる
冷えに注意!こまめな体温調節を
オフィスや電車などの冷房でも寒さを感じることがあると思います。
冷えを感じたらすぐに羽織れるよう薄手のカーディガンやストール等を携帯しておくことが大切です。
就寝のときもタオルケット等で調整できるようにしましょう。
また、暑いとき、湿度が高いと汗が蒸発しにくく、熱が体内にこもった状態になります。
エアコンのドライ機能を使うのも効果的です。
栄養バランスの良い食事を
冷たいものや生ものの摂りすぎに注意し、食品が傷みやすい時期でもある為、できるだけ加熱して温めて食べるようにしましょう。
良質なタンパクをしっかりと、活動のエネルギーとなる炭水化物や調子を整えるビタミン・ミネラルもバランス良く、充分にとるようにしましょう。
まとめ
外部環境の影響でなりやすくなってしまう「梅雨だる」ですが、「梅雨だる」から「夏バテ」に繋がってしまわないよう、生活習慣で解消していけると良いですね。