コラム2019/07/19
夏場に多い食中毒~予防はまず家庭から~
夏場に多い食中毒~予防はまず家庭から~
夏場の食べ物に潜む罠
食中毒は下痢や腹痛、嘔吐、発熱を引き起こし、最悪の場合は死に至ることもある怖い病気です。原因となるのは、食べ物の中に潜む細菌やウイルス。細菌は食べ物の中で、ウイルスは食べ物を食べた体の中でウヨウヨと増殖し、食中毒を引き起こすのです。原因となる細菌には、腸管出血性大腸菌(牛のレバ刺しが禁止された原因菌として有名ですね)、O157、サルモネラ菌などがありますが、これらは20℃ぐらいで元気に増え始め、体温ほどの温度で最も活発に増殖するようになります。
家庭でできる食中毒予防
焼き肉屋などでニュースになる食中毒ですが、全体の1割程度は家庭で起こっています。症状が軽かったり、食中毒と気づいていなかった場合を含めると、実際にはもっと多いと考えてよいでしょう。その原因となる菌たちは、私たちの身の回りのあらゆるところに潜んでいます。特に食器用スポンジやふきん、シンク、また板などは、細菌やウイルスが増えやすい場所といわれています。またさまざまなものを触る手も、気をつけたいポイント。右の表に要点をまとめましたので、ご家庭で参考になさってくださいね。
食中毒かな?と思ったら
食中毒の特徴的な症状に、下痢と嘔吐があります。これは悪い物質を外に出そうとする体の反応なので、下痢止めなどでむやみに止めてしまうと、悪い菌が体の中に残ってしまうことに。食べ物が原因かな、と思ったら、早めに医師に相談するようにしましょう。